英語学習の足を引っ張る2つの勘違い...「ネイティブ信仰」と「丸暗記」から抜け出すには
めざしたいのは、シンプルでスタンダードな英語
プレーンイングリッシュという言葉があります。 これはアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア政府が認めている様式で、明確さと簡潔さを強調し、専門用語を回避するのが特徴です。かんたんにいうと、誰にでも理解できるシンプルな言いまわしということです。 世界で使われている英語はアメリカンイングリッシュだけではありません。むしろアメリカンイングリッシュを話すネイティブのほうが少ないのです。 英語の学習でアメリカ人のネイティブをいつも意識する必要はまったくありません。第二言語として英語を学ぶ日本のみなさんには、オランダ人のように、必要になればすぐに英語に切り替えられる柔軟さと、誰もが理解できるような、シンプルでスタンダードな英語を身につけることを提案したいと思います。
オススメの英会話の型3選
では、実際にどのように英語を学習するのがもっとも効果的なのでしょうか。 英語を学ぶみなさんからよく聞く悩みとして、「フレーズや単語をたくさん覚えたのに、いざとなると話したいことが口から出てこない!」というものがあります。 実は、やみくもにフレーズを暗記しても、会話力はそれほど上がりません。必要なのは自分が使いやすい「英会話の型」を覚えてしまうことです。 「型」をしっかりと覚えたら、次は自分の言いたいことに合わせて、必要な単語に置きかえ、自分だけのフレーズを作ってみましょう。 このように「型」の単語を入れ替えるだけで気持ち、行動などを伝えることができるんです。 書籍では私が厳選した100パターンの英会話の型を紹介していますが、今回はそのなかから、3つの「型」をピックアップしてご紹介しましょう。 YouTubeチャンネル「Sakura English」の動画と併せて、インプットとアウトプットを繰り返し行ってみてください。
英会話の型①「I'm afraid...」残念ながら...です。
[例文] I'm afraid I can't. 残念ながら、できません。 ▶相手にとって不都合なことを、ていねいに伝える I'm afraid の意味は、後に続くものや文脈によって、少し異なります。I'm afraid of... は、「~を恐れる」という意味で使われますが、ここで紹介するI'm afraid (that) は相手にとっては不都合なことを、礼儀正しくていねいに伝えるときによく使われます。 接続詞のthat は省略されることも多いです。unfortunately(残念ですが)のていねいな言い方がI'm afraid なので、unfortunately を使った表現に言いかえることも可能です。 [使える! フレーズ] I'm afraid that I can't attend the meeting. 残念ですが、出席できません。(attend the meeting=ミーティングに参加する) I'm afraid that I can't help you. 残念ながら、お力になれません。 I'm afraid you are wrong. 残念ですが、間違っていますよ。 I'm afraid she will not come. 残念ですが、彼女は来ないですよ。