知らない間に晴海・勝どきに「隠れガチ中華」が林立…!?まもなく、湾岸がチャイナタウンになる日がやってくる
前編記事『「8000万円で買った部屋を1億3000万円で売った」「買った部屋で副業をやれば儲かる」……儲け話をかぎつけた中国人が晴海・湾岸タワマンを爆買い中!』より続く。 【マンガ】「憧れのタワマン生活」が一転…!残酷すぎる「格差の現実」
隠れガチ中華が乱立?
本誌は、実際に晴海地区のタワマンの一室を購入した中国人女性に話を聞いた。中国人の夫と共に居住し、湾岸ライフを堪能しているという。しばらくは転売する気もないとのことだ。 「晴海は中国人にとって住みやすいところなんです。(マンションから徒歩15分の)大江戸線に乗れば、中国人に人気の六本木や青山といった派手やかな都心部にも、中華系の正宗(本場の、という意味)な飲食店が並ぶ上野・御徒町にも一本で行けますから。私たち中国人は東京の網目のような地下鉄を乗り換えるのが苦手なので、下町にも都心にも一本で行ける大江戸線がある晴海がとても気に入っています」 晴海フラッグはファミリー層の購入者も多いため、今後は保育園や小学校が建てられ、学習塾や商業施設も増えていく見込みだ。一方で「中国人向けの施設や飲食店、サービスも増えていくだろう」とこの女性は期待を口にする。 「ここには私たちのような中華系住民がたくさんいますからね。湾岸近隣に住む中国人同士でWeChat(中国版LINE)のグループを作って情報交換をしています。最近の話題は、晴海の住民御用達のスーパー『サミットストアららテラスHARUMI FLAG店』に、中華系の食材が少ないこと。故郷の味が懐かしくなったら、わざわざ上野まで食材を買いに行くしかないんです。 おそらく、その不満とニーズに気づいたのでしょう。最近、(自転車で15分ほどの)勝どきのマンションの一室を借りて、中華系の食材を売ってくれる店ができたんです。店主はもちろん中国人。この付近の中華系住民とWeChatでグループを作っていて、『こんな食材が入った』と連絡が来る。今日も『愛尚鸭』(人気食品メーカー)の鸭爪と鸭脖(カモの足や頭を辛いタレで煮込んだ中国で人気の食品)を買いました。こうした店はこれから増えていくと思いますよ」 日々高まる中華系住民のニーズを感じ取り、今後はこの付近に「ガチ中華」の店が乱立するかもしれないと予見するのは、同じく晴海に住む中国人男性だ。 「晴海一帯には、中国人経営の飲食店が増えています。表向きは日本の居酒屋に見えるんですが、オーナーは中国人です。日本風の居酒屋にしたほうが、民泊で来ている観光客の需要があるからでしょうが、お客の半分以上は中国人ですよ。 ただ、タワマンの中華系住民からは『この辺りには正宗な中国料理の店が少ない』という不満も聞かれます。観光客需要よりも近隣の住民相手の方が儲かるとなれば、すぐに看板を変えて業態をチェンジするはず。(足立区の)竹ノ塚や(台東区の)三ノ輪の近くにもガチ中華の店が増えていますが、あれも同地区のタワマンに住む中国人の需要があるからだと聞きます。実際、すでに豊洲にはガチ中華の店がいくつもできていますよ」