【北朝鮮内部・最新映像】野外市場には数少ない“痩せて小さな野菜” 路上で煮炊きする“ホームレス”…脱北者が明かす「1日1食おかゆだけの生活」
家具売って食料買う人も 住民困窮のきっかけは“新型コロナ”
2023年10月、韓国へ脱北してきたカン・ギュリさん(仮名/20代)は、北朝鮮が置かれた窮状について証言した。 カン・ギュリさん(仮名/20代): 中間階級以上の人がコメを食べることができる。そのほかの人たちはトウモロコシをたくさん食べていた。さらに、トウモロコシの値段が上がると、食事をするために家具を売る人もいた。そして、1日1食だけおかゆを食べる人もいた。 なぜ、北朝鮮の経済はこれほどまでに悪化しているのか。 カンさんによれば、新型コロナになって中国との取引が止まり、輸入品が途絶え、物の値段が10倍以上に上がったという。食料に、衣服、化粧品、さらには針まですべての物の値段が上がったそうだ。 カン・ギュリさん(仮名/20代): 新型コロナの時に北朝鮮の経済が底を付いたということを住民は知った。「針1本も生産できない国がどこにあるのか」とみんな悔しがっていた。 北朝鮮の内情を研究している東亜大学の姜教授は「中国と北朝鮮の間の取引は、コロナ以前の水準まで回復していない。政治的にも関係が疎遠になっている」とし、影響はまだ当分続くとみている。
“過去最高”の弾道ミサイル発射 米新政権発足前に7回目核実験か
住民たちの暮らしが困窮する一方で、北朝鮮は核兵器開発を推し進めている。2024年10月、最新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星19型」の試験発射に成功したと発表した。 北朝鮮メディアは、飛行距離や高度などについて「最高記録を更新した」と伝え、金正恩(キム・ジョンウン)総書記は「核戦力を強化する路線をいかなる場合も絶対に変えない」と強調したとしている。 核兵器の小型化や、超大型核弾頭の生産などを掲げた北朝鮮の国防5カ年計画が2025年に最後の年を迎えるにあたり、韓国軍は、北朝鮮が年内にも極超音速で飛行する中距離弾道ミサイルなどを発射する可能性と分析している。 さらに、韓国軍は10月末に、北東部豊渓里(プンゲリ)にある核実験場について「内部の準備がほぼ終わったものみている」としていて、北朝鮮による7回目の核実験は、1月に迫ったアメリカのトランプ新政権発足前に行われる可能性がある。
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