一人ひとりの肌と心に寄り添う存在に:アツギ株式会社の挑戦
日本で最初のパンティストッキングを販売したアツギ株式会社。この度、同社が新たなブランドを発足した。それが「みんなの、みんなの。」だ。 新ブランドでは紳士ものやお子様向けの商品も展開し、幅広い年代にアプローチする商品を用意している。コンセプトは「みんなの『楽ちん』は、みんなのハッピーなのだ」。ここには、いったいどんな狙いがあるのだろうか。同社開発本部の方にお話を伺ってきた。
すべての女性の美と快適に貢献したい
ー事業内容を教えてください。 創業当時は捕鯨用ロープを作っていましたが、これからは女性が美しい服を着て、自由に楽しむ時代になるだろうと、創業者の堀禄助は考えました。「すべての女性の美と快適に貢献したい。」という思いからストッキングの開発に着手し、インナーやソックスの製造にも取り組んできました。 2023年にリブランディングをし、「肌と心がよろこぶ、今と未来へ。」というパーパスを掲げました。その体現に向けて、ストッキングやソックスに限定せず、「肌心地から、感動を生み出すフィールウェアのアツギへ。」というビジョンのもと、商品を展開しています。 ー新しいブランド「みんなの、みんなの。」の理念を教えてください。 インナーに悩みを抱えている方は多く、肌が弱かったり、締め付けが苦手だったりします。それらをひとつずつ解消していけば、みんなが気持ちよく、快適に過ごせるのではないかと考えました。 というのも、現代では多くの人が仕事や育児に一生懸命に向き合っています。そのようななかで、インナーやソックスくらいは頑張らなくてもいいんじゃない?というメッセージを伝えたかったのです。気を張ることなく、楽に過ごせるに越したことはないですからね。 商品の機能がもたらす作用を突き詰めて「みんなの『楽ちん』は、みんなのハッピーなのだ。」というコンセプトになりました。人にやさしく、誰が着てもいいアイテムということを端的に伝えたいという想いから「みんなの、みんなの。」というブランド名を付けました。