劇的勝利も指揮官は納得いかず…レアケースの併殺に野村弘樹氏「記録上はヒット。だから森も分かんないし、一塁走者も分かんない」
◆ 「サード(塁審)が悪い」 オリックスが楽天にサヨナラ勝ち。終盤に逆転を決め、このカードの三連敗を阻止することに成功した。 オリックスは初回、楽天・先発の岸孝之から4番・森友哉の二塁打で先制するが、6回2死からここまで無失点で踏ん張っていたオリックス先発の髙島泰都が鈴木大地に2点タイムリー三塁打を打たれ逆転を許す。しかし8回に楽天の誇るセットアッパー・鈴木翔天から来田涼斗がライムリー三塁打を放ち同点とすると、9回には無死満塁のチャンスで紅林弘太郎が一塁線を抜くサヨナラタイムリーで試合を決めた。 見事なサヨナラ勝利を飾ったオリックスだったが、15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では6回の微妙な判定でダブルプレーとなり、中嶋監督が抗議したケースに着目した。 その場面はオリックスが逆転された直後の攻撃で、1死一塁で打席に入った森友哉の打球はセンターへの大飛球となり、楽天のセンター辰己涼介がジャンピングキャッチを敢行したが、判定はノーキャッチ。その際、森はファーストランナーの池田陵真を追い越してしまいまずアウトとなり、状況が把握できなかったのか塁間に残った池田も二塁手前でタッチアウトとなりダブルプレーが完成した。 この一連のプレーについてMCを務めた野村弘樹氏は「ビデオで見ると(辰己は)ダイレクトで捕っているんですよ。 ただ、記録上はヒットなんですよ。だから森もわかんないし、1塁ランナーもわかんない。もしあれでリクエスト出しても、タッチアップしてないから(池田は)アウトにはなるんですよ」と複雑な流れを説明しつつ「やっぱり中嶋監督も納得いかないでしょうね」と指揮官に同情した。 解説として出演した坂口智隆氏は「辰己選手は捕った瞬間、(一塁方向に)一目散に投げてきてるので、ダイレクトって思ったのか、どこかのアンパイヤのジャッジのずれっていうのはあったかもしれないですよね。アウト、セーフで2通りあったのかっていうところまでは映らないので」と2つのケースがあると説明。またダイレクトと辰己が思っていなければ「サードに投げると思うんですけどね」と根拠を示しながら「ダイレクトでランナーの動きを見て1塁に投げてるので、池田選手は戻らざるを得ないですね」と池田の判断は仕方ないとした。 また中嶋監督が「2塁の審判が何かしてくれないと誰も何もできないと。セカンドランナーは3塁の塁審は見えないよね」とのコメントに対し、もうひとりの解説者の平松政次氏は「一塁とそセカンドの人は見えてないんで、それではジャッジできないんですよ。ジャッジできなけりゃ、プレイは進んでいかないよね」とし、最終的にノーキャッチとの判定を下した「サード(塁審)が悪い」と結論付けた。 難しい打球処理に難しい走塁。そして難しいジャッジも絡み、そうそう起きないレアなケースとなってしまった。 ☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
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