「挑戦こそが我が人生」誰も成し遂げたことのない形で世界の高みへ挑戦し続ける“若手スケーター番長”櫻井壱世
– 櫻井選手の得意なライティングやトリックについても教えてもらえますか? I:トリックで言うと「フロントサイドステイルフィッシュグラブ」とか、色々な種類の技で「540」をするのが得意です。ライディングでは色々な技を各セクションで連続で決めていくコンボ系が得意で、あとは誰もしないようなラインで滑るのも得意なところです。 – ちなみにそんなライディングやトリックも含めて、櫻井選手が自分で感じているスケーターとしての強みはどんなところでしょうか? I: 一つ一つの技のクオリティが他の人よりもちょっと高かったり、ストリートとパークをどっちも滑れるところや、かっこいい滑りをいつも追求してるところだと思います。地元の「トレジャーアイル」でいつも滑っていることも今の自分に必要不可欠な部分なので強みの一つだと思います。 – 地元で練習できているのが強みということですが、地元で応援してくれる人たちはどんな存在になっていますか? I:トレジャーアイルが製作してくれている大会ウェアで、いつも着ている青シャツのメインロゴの「手羽先番長」は僕が小さい頃からサポートしてくださっている宮崎の会社なので感謝しています。僕の国内大会での呼び名が「番長」と定着したきっかけになったのもこの会社で、スケートボード業界では認知してもらっています。 – そういえば今回のSimple Sessionでもコメンテーターの方々からそのウェアを見て「Leader of chicken wings!」と何度も呼ばれてましたね。日本だけでなく海外でも認知され始めてますね!
今年から世界へ本格的に挑戦。最高峰を舞台に戦う中で感じることとは
– 改めてこれまで世界のトップ選手と戦ってみて感じたことはありましたか? I:今年から海外転戦を始めて、2月のドバイの世界選手権が初めての大会で、今回のSimple Sessionが2回目だったのですが、海外の選手たちは練習の時間が限られてる中で、初めて滑るパークに自分を慣らすのがすごく早いなと感じました。 僕自身も普段は国内だと大会練習日が移動日になることが多いので、短い練習時間の中で慣らすという意味では元々早い方と思っていたんですけど、この前のドバイの世界選手権で特設のコースを滑った時は思ったより難しくて苦戦した中で、 海外の選手はすぐ慣らしていたので早くて正直「やべえ。」って思いました。 – 世界で戦ってみた中で櫻井選手の思う日本と世界で違っている部分を聞かせてください。 I:この前のドバイの世界選手権のコースは、日本のコースと比べるとアールが緩くて大きい感じだったのでその違いに苦戦しました。また大会以外で言うと、この前のエストニアの時はデパートの中でスケボー乗ったりしていても普通にオッケーみたいな感じで、日本では全然ダメなことが向こうでは大丈夫だったりしたのでその点は全然違いましたね。 – 今後の世界でもっと戦っていくために自分に必要だと感じていることがあれば教えてください。 I:まず英語をもっと話せるようになりたいですし、今は毎朝走ってるんですけどもっと持久力も付けたいと思っています。また海外の選手たちと比べて大きく違うところは筋力で、筋力があるとないとではライディングのダイナミックさとかスピードも結構変わるのでもっと強化したいです。あとは誰もしないような技をどんどんまた練習して習得していきたいです。
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