「挑戦こそが我が人生」誰も成し遂げたことのない形で世界の高みへ挑戦し続ける“若手スケーター番長”櫻井壱世
スケートボード1つで国境を超えられる力に魅力を感じた。
– スケートボードを始めた経緯を聞かせてください。 I:スケートボードを始めたきっかけは、父がサーフィンをしているのですがそのオフトレでスケートボードを昔からやっていたこともあって小さい頃から滑っているところをよく見ていて、一緒に付いて行った時に父に乗せてもらったのが始まりです。自分の記憶がある頃にはもうスケートボードに乗っていたので始めたのは3歳位の頃だと思います。 – それから何歳ぐらいの頃から大会に出始めたのでしょうか? I:始めた年と同じ3歳の頃に宮崎のAJSAに出たのが最初だったのですがそこでボロ負けして、それから練習を重ねて8~9歳から本格的に大会に出始めました。それからはちょっとずつですが難しい技もできるようになって勝てるようになっていき、2018年に出たFLAKE CUPや広島であったFISEのジュニアクラスで優勝したこともきっかけで、より競技としてのめり込んでいって今があるという感じです。 – ちなみにそんな櫻井選手が思うスケートボードの魅力とはなんでしょうか? I:スケーターひとりひとりがリスペクトし合っていて、スケートボード1つで国境を超える力があるところだと思います。そういった部分はこの前のドバイの世界選手権やSimple Sessionに出て強く感じました。スケートボードのカルチャーの部分でもあると思いますが、本当に国籍関係なくみんなお互いが仲良くて高め合いながら競技ができるところもスケートボードの魅力だと思います。
意識しているのはスタイルと完成度。櫻井壱世の強さの秘訣とは
– 普段はどこでどんな練習をしていますか? I:普段は「トレジャーアイル」っていう僕の父とか仲間達が集まって作ったスケートパークに、サイズは小さいのですがゴリゴリな「漢前BOWL」があるのでいつもそこで練習しています。基本的には水曜日以外はいつもトレジャーアイルで滑っていて、水曜日はトレーニングをしています。 – そうなんですね。大会遠征の時はもちろんだと思いますが、他のスケートパークに乗りに行く時はどこに行くことが多いですか? I:九州だったら「アダプト」っていうバートランプや「古賀スケートパーク」によく行きますし、関東に行くことがあれば神奈川県の鵠沼とか茨城県の笠間にある「ムラサキパーク」のようなコンクリートパークに行ったり、この間は有明にある「Livedoor アーバンスポーツパーク」にも行ったのですが、基本的にはコンクリートパークやバートランプに練習しに行くことが多いです。 – 練習や大会で意識していることはありますか? まず練習の前はいつも必ずストレッチをしっかりしています。あと滑っている時は手の指先まで一つ一つの技の形にこだわっていて、メイクした映像を見返してはどうしたらもっとカッコよくなるかを研究して、少しずつ改善しながら自分の理想の形になるまで何度も練習しています。僕は技の見た目も大事だと思っているので、単純に難しい技をするだけじゃなくて特にスタイルを重視して滑るようにしています。 一方で、大会の時はいつも「絶対表彰台の上に立つ!」という気持ちで挑んでいたり、大会中は「自分のやりたいことは全部やる!」と思いながら滑っています。それでも今まで結構悔いが残る結果になってしまうことも多かったんですが「必ず次に繋げる!」という気持ちでやってきました。大会前はあまり他の人の滑りは見たりせずにストレッチしながら1人の時間を大切にしています。
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