【UFC】堀口恭司以来の海外日本人メインイベントを戦う平良達郎「寝ても立っても“殺しの一発”どっちもある」=16日(日)ラスベガス
◆5R戦でも“今、行ける!”ってところで仕留める感覚は大事にしていきたい
──ペレス選手の負けるパターンとして、フィゲイレード戦や現王者のパントーハ戦など、変則的なチョークでフィニッシュされています。そういう戦績はグラウンドを得意とする平良選手にとっては良い情報となっているでしょうか。 「ハマれば、そういう1Rでの勝ち方も想像してはいますが……ただハマらない、ああいう勝ち方はしない可能性が大きいので、その後のことを考えてトレーニングしていますし、試合のイメージも5分5Rのなかで後半に仕留めるプランもありますね。5Rマッチは初めてですし、消耗戦もしてみたいです。……ただ、それでも僕は1Rから倒す気で行きます!」 ──今、5Rあることに言及されましたが、これまで5Rマッチはあれどそこまで行くことがなかったこともあり、4R以降に突入するのは未知の領域です。もちろん3R以降になることも想定はしているとして、どのような意識でいますか? 「チャレンジの気持ちもありますし、実際どういう疲れ方をするのかな? というようなことは、試合じゃないと分からないので、“練習どおり”と思えるようにしたいですね。自分のベースは崩さずに。ただやっぱり“今、行ける!”ってところで仕留められるような、その感覚は大事にしていきたいです」
◆ペレスのレスリング力は僕よりあると思うけど、MMAなので上手く順能させて、常にやり辛いって思わせたい。しっかり当てるイメージもある
──ペレス選手のバックボーンはフォークスタイルレスリングですが、コントロールに主きを置くするスタイルのレスリング力についてはどのように考えていますか? 「正直に言ってレスリング力は僕よりあると思います。簡単にカレッジレスラーを超えるようなレリスリング力はつかないと思っていますし。でもMMAなので、上手く順能させて、常にやり辛いって思わせようかなって思ってます」 ──それを踏まえて平良選手のライバルであるムハンマド・モカエフ戦はどのように見ましたか? 「あの試合、何度も見ましたけど“対処が上手いな”という印象です。ペレス選手は今年2試合して、どんどん調子も上がってきているような感じなので、そこを超える勝ち方をイメージしてますね」 ──前戦ではスタンドの打撃でフィニッシュしてみせてくれましたね。自信になっていますか? 「言っても半年前のことなので、それが過信にならないようにとは意識していますが、しっかり当てるイメージもあって。すごくいいイメージは持っています。いかに自分のスタンドで強い攻撃を当てるかっていうのは今年に入ってすごくトレーニングを積んできたので、より自信はあります」 ──MMAのなかでスタンドの技術を向上することは、それで決めていく武器にすること、あるいは本来得意とするグラウンドの状態をより良くするためなのか、平良選手としてはよりどちらを重視している、というのはありますか? 「寝技が好きなので寝技ベースなのは変わらないかなと思っているんですけど、寝ても立った時に“殺しの一発”どっちもあるぞ、みたいなファイターにはなりたいですね。……まあ、なってます、今!(笑)」 ──それでは試合に向けて改めて、今回メインイベントに抜擢されたことについて、対戦相手の変更が2度あったことも踏まえて気持ちをお聞かせください。 「今回、本当に、ティム・エリオットから始まって、ジョシュア・ヴァンに代わり、アレックス・ペレスになったのですが、やっぱり最終的に今、5位の選手との対戦で、しかもメインイベントになって、ポスターにバーンって自分が載っている姿を見ると……“持ってんな、俺”って(笑)、“ラッキーじゃん”(笑)と思っています。 今回は(対戦相手の変更が続いたなかで最終的に試合機会が訪れたのは)チャンスなので、アレックス・ペレスを超えるためのモチベーションは高いまま来ましたけど、対戦相手がポンポン変わることについては、もう“慣れた”じゃないですけど(苦笑)、動揺はしていません。でも改めての気持ちのリセットとかは必要ですよね。でも、UFCもすぐ対戦相手を出してくれたので、モチベーションが高いままずっとここまで来れました」 ──メインイベンターとしての意気込みは? 「気負わず、本当に自分が楽しんで試合していれば、おのずとフィニッシュは来るのかなって思っているので、メインイベンターとしてイベントを楽しみつつ、ファイトウィークも計量も全部楽しんでいきたいなと思います。試合する時間帯も違いますし、計量もちょっと優先されて(笑)“先行っちゃうね!”って。いつも並んでるんで。明日以降がどんな感じになるかのかなって、楽しみです」 ──ところで岡田遼さんのSNSの投稿で対戦するはずだったジョシュア・ヴァン選手に申しわけないということをおっしゃっていたそうですが…… 「申し訳ない気持ちというか……ちょっと違うんです(笑)。ペレス戦になるオフォーが来た時、(試合が流れてしまって)“俺みたいになるんじゃないか”と思ってそう言ったんです。そうしたら、ペレス選手と対戦する予定だったウランベコフ選手と試合することになるという、シャッフルだったことが分わかったので、“だったら頑張れ!”って」 ──ヴァン選手もそうですがウランベコフ選手も、いずれは対戦したいと思っていますか? 「今後、上で、勝った方と戦えたらなっては思ってます。2人ともいい選手なので」 ──ご自身の無敗記録はもちろん、UFC連勝記録を更新するなどレコードも意識するところなのでしょうか? 「いやあ、もう考えられないんですよね、余裕がないのか……。メインイベントになったことも含めていろんなことが重なっているのですけど、僕は本当に“倒して、実力を証明したい”という気持ちが一番強くて、ちょっとそこはかすんでる感じかもしれないです。(記録は)付属品みたいなもの。勝てばついてくるものなので」 ──応援してくれている人たちには、どんな試合を見せたいと思いますか? 「ペレスと僕の1対1の真剣勝負を、見守っていてほしいです」 ──では、見守ってくれているファンの皆さんにメッセージを! 「ぜひ応援よろしくお願いします、U-NEXTで見てください!」