【アラウンド90に聞く、長生きの先にあるもの】リポーター・東海林のり子さん(90才)は“推し活”に忙しい毎日「いまさら恥ずかしいことなんてないでしょう!」
推しもおしゃれも女の人生は60から
時間の感じ方も、年を重ねると変化がある。北海道の緑さん(95才・仮名)が言う。 「若い頃は仕事に家事に育児にと忙しく、1日、1年があっという間でした。でも、80才を過ぎた頃から時の流れ、季節の移ろいを体でしっかり感じられるようになったんです。老後は長いとよくいわれますが、その通り。60代、70代の皆さん、その忙しさが懐かしくなりますよ(笑い)」 一方で、90才を過ぎても“現役”で走り続けているのが、ワイドショーなどで長年リポーターとして活躍してきた東海林のり子さん(90才)。現在は「推し活」に忙しい毎日を送る。 「30年以上、ビジュアル系バンドの追っかけをしているんです。追っかけをしていると必然的に外に出ることになるので、健康にもいいですよね。予定が2025年の9月まで埋まっているので、少なくとも9月までは生きないとね(笑い)。 最近は、ネットフリックスやアマゾンプライムで恋愛もののドラマを見ては、感情移入してドキドキしています。韓国ドラマやカーレースのドキュメンタリーにもドハマり。何十年も毎日事件の取材ばかりでロマンチックなことを置き去りにして生きてきたから、ときめきを取り戻そうとしているのかも(笑い)。 よく“この年で追っかけなんてすごいですね”と言われるんですが、この年だからこそですよ。90才にもなったら、いまさら何も恥ずかしいことなんてないでしょう!」(東海林さん) 人生を謳歌する大先輩たちの辞書に「年がいもなく」などという言葉はないのだ。千葉県のはじめさん(88才・仮名)がうれしそうに語る。 「90才近くなって思うのは“女性は偉大だ”ということ。妻は80才でフラダンスを習い始めて毎日おしゃれをするようになったし、友達の奥さんは大の旅行好きで、ひとりで海外にも行く。ぼくの周りの女性はみんなパワフルで、たくましくて、華やかで、100才まで生きるような人ばかりですよ」 ※女性セブン2025年1月2・9日号