百日咳、韓国で過去にない流行…9月から増加傾向
【11月01日 KOREA WAVE】韓国で「百日咳」が猛威をふるっている。この1週間だけで、昨年同期比183倍に相当する1651人の患者が発生している。防疫当局は当分の間、過去にない流行が続くと見て、症状が現れた場合、早い診断・治療を受けるよう呼び掛けている。 百日咳は7月中旬の29週3379人でピークに達した後、9月末から再び増加の様相を見せている。 疾病管理庁によると、43週間(10月20~26日)の百日咳発生患者数は1651人で、前週(1558人)より小幅増。昨年43週間は9人だったため、今は183倍に急増したことになる。これは新型コロナウイルスのパンデミック以前、最も大きな流行を見せた2018年の43週(21人)と比べても78倍高い数値だ。 年齢別に見ると、百日咳は特に青少年層で大流行している。43週目の場合、10~19歳が1096人で全体(1651人)の約66.3%を占め、0~9歳22.2%(368人)、40~49歳2.8%(47人)と続いた。 百日咳は現在、A型肝炎、結核、水痘、腸チフス、コレラなどとともに法定感染症2級に分類されている。 百日咳に感染すると、初期には鼻水、結膜炎、涙、軽微な咳、発熱などの軽い上気道感染症状が現れ、咳が次第にひどくなり、中期に入ると無呼吸、青色症、非出血、硬膜下出血、下眼瞼浮腫などが現れることもある。このような症状は1週間~2週間程度続く。 疾病庁によると、百日咳が最近、流行を見せているのは、世界的な流れとも無関係ではない。百日咳は3~5年周期で流行する。新型コロナウイルス感染のパンデミック期間中に静かだったが、今年に入って患者が爆発したという。 疾病庁の関係者は「百日咳は世界的に流行しているが、韓国より人口が少ないオーストラリアでは現在、韓国より多くの患者が発生している。英国も患者数が大きく増えた。流行周期で言えば、2020年に流行をして過ぎ去るべきだったが、そうでないため一度に大きく発生した」と説明した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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