「何度も書くのがめんどくさい」と言われたら。小学生の漢字OK・NG勉強法
【「反復練習がつまらない……」お子さまの場合】 漢字は繰り返し取り組んで定着を図ることが大切。とはいえ、反復練習は単調でつまらないと感じることもあるでしょう。ゲーム性を持たせることで、楽しく反復に取り組めるようにするのがおすすめです。 たとえば、トイレなどに簡単な漢字クイズを貼ってみましょう。付箋をめくって答えを確認。正解であれば、付箋を外して捨ててしまってOK。トイレのついでに知らず知らずのうちに反復練習に取り組むことになります。日常生活の中に落とし込んだ反復練習は、負担感も少なくていいですね。 また、お子さまに漢字テストを作ってもらうのもGOOD。問題を作る時、解く時、また保護者や友達が解いたものに丸付けする時、すべてが反復練習になります。普段と違って、テストを作る側になれば張り切って出題してくれるかもしれません。 【「漢字に全然興味が持てない……」お子さまの場合】 まったく興味が持てない状態での漢字の書き取りは、お子さまにとって苦痛でしかありません。まずは、少しでも漢字に興味を持つことを優先させましょう。 そこで有効なのが、漢字の成り立ちを教えてあげること。成り立ちを紹介した動画を見れば、より具体的にイメージできるでしょう。
さらにグッと覚えやすくなるアイデア
漢字を覚えやすくするには、苦手な理由別の勉強法以外にもさまざまなアイデアがあります。「どれに取り組もうかな?」と難しく考えすぎず、とりあえず気になった方法を試して、お子さまに合う方法を探してみてくださいね。 【記憶に定着させやすいと言われる夜に取り組む】 漢字を効率的に覚えるには、取り組む時間もポイントです。おすすめの時間は夜。 脳は、寝ている間にその日にあったことを整理し、記憶に定着させていきます。その際、寝る直前に見たものから順に整理していくと言われているため、1日の勉強の最後に取り組むと覚えやすくなるでしょう。寝る前に親子でミニ漢字クイズなどに取り組んでみてもいいですね。 【部首ごとにまとめて覚える】 部首の意味を知り、同じ部首の漢字を一緒に覚えていくのもおすすめです。「さんずい」であれば「水」に関連する漢字。それを理解したうえで「海」「池」「波」「河」といった漢字を覚えていきましょう。漢字と意味とがセットになって頭に入るため覚えやすくなるはずです。習った漢字が増えてきたら、部首ごとにまとめ直してみるのもいいですね。 【文章をつくってみる】 漢字は使えるようになれば、自然と定着するもの。熟語を使った文章を自作してみましょう。自分や家族が登場する文章や、好きなアニメやアイドルについての文章であれば、面白くて印象にも残るはず。たとえば、4年生で習う「達」であれば、「おじいちゃんは、料理の達人だ」「◯◯のダンスが上達した」といった具合に文章をつくれるといいですね。 【「けテぶれ学習法」に取り組む】 「けテぶれ学習法」とは、学習のサイクルをうまく回せる勉強法として注目されているもの。「けテぶれ」はそれぞれ「け:計画」「テ:テスト」「ぶ:分析」「れ:練習」を意味します。漢字の学習に当てはめてみると、次のようになります。 ・け(計画):今日覚える漢字を決める。 ・テ(テスト):書き取りをしたあと、ドリルなどでテストに取り組む。 ・ぶ(分析):テストの結果から、何ができて、何ができていないかを振り返る。 ・れ(練習):できていなかった漢字を復習。再度書いてみる。 「けテぶれ学習法」を実践すると、主体的に考えながら学習に取り組めます。学習のPDCAサイクルをお子さま自身で回していけるのがいいですね。