増税が続き、煙草が1箱「1000円」になったら、20年でどれだけのお金がかかるでしょうか?
近年、たばこの増税が続いていることから、このままいくと1箱1000円を超えるのではないかと心配になっている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、たばこが1箱1000円になった場合の負担について解説します。また、たばこ税の現状や増税の必要性などについても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
たばこが1箱1000円になった場合の費用
現在の価格と1箱1000円になった場合のそれぞれにかかる費用を比べ、どのくらい負担が増えるかみていきましょう。 現在の価格(580円)のたばこを1日当たり1箱消費するものとして、20年間購入した場合は、次のようになります。 580円×30日=1万7400円(月間) 1万7400円×12ヶ月=20万8800円(年間) 20万8800円×20年=417万6000円(20年間) 次に、1箱1000円のたばこを同様に購入した場合は、次のようになります。 1000円×30日=3万円(月間) 3万円×12ヶ月=36万円(年間) 36万円×20年=720万円(20年間) 1箱1000円になった場合、現在の価格と比べると約300万円近くも負担が増えることになるのです。月間で見た場合には約2倍の負担額となっているため、今までの家計に少なからず影響があることが考えられます。 また、現在の価格でも年間約400万円の負担となっているため、禁煙することによって大きな節約になることがわかります。
たばこ1箱あたりの税負担割合
たばこに税金がかかっていることは分かっていても、どんな税金がかけられているかということまでは知らない方も多いのではないでしょうか。 たばこには、消費税に加えて、たばこ税、たばこ特別税、道府県たばこ税、市町村たばこ税がかけられています。表1で、それぞれの税金の割合についてみていきましょう。 表1
表は財務省「たばこ税等に関する資料」を基に筆者が作成
たばこ税の現状
日本のたばこ税は、2018年から2022年の増税後であっても世界的にみて安い税額となっています。2010年の値上げの影響を受けて禁煙者が増加しましたが、日本の喫煙率は高いままに留まっているのが現状です。 1箱あたり約100円もの値上げが行われた2010年の増税では、一時的に販売が大きく減少しました。しかし、数ヶ月で回復し、税収は+ 4%の800億円となっています。