香川真司はギリシャ「PAOK」の入団会見で何を語ったか…「やりたいサッカーをイメージできた」
1926年に創設されたPAOKは、オリンピアコス、パナシナイコスとともに一度も2部リーグへ降格した経験がないことでも知られる。2018-19シーズンには実に34年ぶりとなる3度目のリーグ優勝を成し遂げ、情熱的な応援で知られるファン・サポーターをさらに狂喜乱舞させた。 2012-13シーズン以降で3位以内を逃したのは一度だけと、安定した成績を残してきたPAOKは、今シーズンは一転して4位と苦戦を強いられている。日本時間28日未明には無敗をキープしたまま、連覇へ向けて首位を独走するオリンピアコスのホームに乗り込む大一番に臨むも0-3で完敗。首位との勝ち点差は15ポイントに広がり、逆に5位のパナシナイコスには2ポイント差と肉迫された。 14チームで争われるスーパーリーグは、まずはホーム&アウェイでレギュラーシリーズを戦い、上位6チームが再びホーム&アウェイでチャンピオンシップグループを戦って頂点を決める。オリンピアコス戦を終えた段階で、PAOKはレギュラーシリーズを7試合残した状況となっている。 7位以下のクラブとの勝ち点差を考えれば、PAOKのチャンピオンシップグループ進出はほぼ確実な状況となっている。しかし、最終的な順位はレギュラーシリーズにおける勝ち点も加算された上で決まるので、少しでも勝ち点を伸ばしていく必要がある。 しかも、今後のレギュラーシリーズのスケジュールを見れば、くしくも最後の3試合が現時点で6位のアステラス・トリポリス、同じテッサロニキを本拠地として激しいライバル意識を燃やす2位のアリス、そしてパナシナイコスとの対戦が続いている。 すでにレギュラーシリーズでの対戦を終えている3位のAEKアテネ、そしてオリンピアコスを含めて、チャンピオンシップグループではライバル勢をすべて撃破する原動力になってほしい――ファン・サポーターから託される、救世主としての期待を誰よりも香川が感じている。 「早くピッチに立って、監督が目指しているサッカーを練習からチームメイトとともに体現できるように。そうすれば必ず上へ行けるんじゃないか、と思っています」