香川真司はギリシャ「PAOK」の入団会見で何を語ったか…「やりたいサッカーをイメージできた」
2010-11シーズンから達成した7連覇を含めて、史上最多となる45度のリーグ優勝を誇るオリンピアコスに追いつき、追い越すのは簡単ではないかもしれない。しかし、最終的に2位に入れば最高峰の舞台、UEFAチャンピオンズリーグの予選ラウンドに出場する権利を手にできる。2位のアリスとの勝ち点差はわずか3ポイント。本当の勝負はこれからになると香川も意気に感じている。 「PAOKの一員になれたことを非常に嬉しく思っていますし、こういった伝統あるクラブのユニフォームを着て戦えることに、非常に誇り高い気持ちを抱いています。その覚悟というものを僕自身が強く感じているので、何よりそれをピッチの上でファンのみなさんに見せていきたい」 新天地PAOKでの背番号はボルシア・ドルトムント時代に託されたことで深い愛着を抱き、トルコのベシクタシュ、そしてサラゴサでも自ら希望して背負った「23」に決まった。 もともとはギリシャ代表のDFディミトリス・ヤヌリスの番号だったが、香川と入れ替わるようにイングランドの実質的な2部リーグ、EFLチャンピオンシップで首位に立つノリッジ・シティへ期限付き移籍。まるで新たな持ち主として香川を招き入れるかのように空き番となっていた。 「ここで戦うために自分のすべてを出して、チームとともに成功を収めていきたい。非常に熱いファンの方々がいると聞いているので、一緒になって戦ってもらえたら嬉しく思います」 昨年10月から指揮を執る、ウルグアイ出身でクラブのOBでもあるパブロ・ガルシア監督は[4-2-3-1]を主戦システムにすえていて、香川にはトップ下や左右のサイドハーフとして、ドルトムントや日本代表でも発揮された攻撃力をPAOKにもたらしてほしいと構想を練っている。待望のデビューは、早ければ日本時間2月1日未明。ホームのトゥンバ・スタジアムに12位のパネトリコスを迎えるレギュラーシリーズの次節で、黒と白の鮮やかな縦縞のユニフォームに身を包んだ香川が、約半年間におよんだ空白期間を乗り越えてピッチに帰ってくる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)