Lenovo、パネル内にカメラを隠し、画面占有率98%を実現した「Yoga Slim 9i」
LenovoはCES会期初日(1月7日、米国時間)に、Yoga/IdeaPadブランドの一般消費者向けPCやタブレットを発表した。 【画像】Yoga Slim 9i (14", 10)のカメラオフの状態 発表された製品は下記の通り。 □ノートPC ・Yoga Slim 9i (14", 10) ・Yoga Book 9i (14", 10) ・Yoga 9i 2-in-1 Aura Edition (14", 10) ・Yoga Slim 7i Aura Edition (14", 10) ・Yoga 7i 2-in-1 (14", 10) ・Yoga 7i 2-in-1 (16", 10) ・IdeaPad Pro 5i (16", 10) □Androidタブレット ・Lenovo Yoga Tab Plus ・Lenovo Idea Tab Pro ■ 画面内にWebカメラ統合。画面占有率98%の世界最高を実現したYoga Slim 9i 「Yoga Slim 9i (14", 10)」は、ディスプレイパネルの下(裏面)にカメラを組み込んだ世界初の量産ノートPCで、14型4K(3,840x2,400/120Hz)のOLEDパネルの下部に3,200万画素のカメラが隠されており、ノッチなどはなくちょうどカメラの穴分だけディスプレイに穴が空いているデザインになっている。 ディスプレイの上部にはカメラ用と見える膨らみがあるが、これはほかの製品と共通のデザインを採用しているためで、その膨らみ部分にはカメラは入っていない。2月から提供開始予定で、価格は1,849ドルから。 こうしたデザインを採用していることで、筐体に占める画面の比率(画面占有率、STBR)は98%となっており、現時点で販売されている一般消費者向けノートPCとしては世界最高だという。プロセッサはCore Ultra 200V、メモリは最大32GB、ストレージは最大1TBというスペックになっており、重量は1.25kgだ。 □Yoga Book 9i (14", 10) 「Yoga Book 9i (14", 10)」は、2画面タブレットPCのYoga Book 9iの後継製品で、プロセッサがCore Ultra 7 255Hに強化されている(従来モデルは第13世代Coreだった)。ディスプレイは14型2.8K(2,880×1,800ドット/120Hz)OLEDが2枚という構造になっており、従来と同じように付属のキーボードを利用してクラムシェル型のように利用し、タブレットとして利用したりなどさまざまな使い方が可能だ。5月から提供開始予定で、価格は1,999ドルから。 □Yoga 9i 2-in-1 Aura Edition (14", 10) 「Yoga 9i 2-in-1 Aura Edition (14", 10)」は、プロセッサにCore Ultra 200Vを採用してCopilot+ PCの2in1型デバイスとなる。14型2.8K(2,880×1,800ドット/120Hz)を360度回転型ヒンジで、タブレットにし、テントモードにして利用することができる。重量は75Whという大容量バッテリを搭載しているのに比較的軽量な1.32kg。2月から提供開始予定で、価格は1,599ドルから。 □Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition 「Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition (14", 10)」はCore Ultra 200Vを搭載したCopilot+ PC。ディスプレイは14型2.8K(2,880×1,800ドット/120Hz)を搭載しており、タッチはオプション設定になる。こちらも70Whと大容量のバッテリを搭載して1.25kgと比較的軽量さを実現している。1月から提供開始予定で、価格は1,099ドルから。 □Yoga 7i 2-in-1 (16", 10) / Lenovo Yoga 7i 2-in-1 (14", 10) 「Yoga 7i 2-in-1 (16", 10)」と「Lenovo Yoga 7i 2-in-1 (14", 10)」はそれぞれ16型、14型の360度回転型のディスプレイを搭載した2in1デバイス。16型は16型2.8K(2,880×1,800ドット/120Hz、タッチ)ないしは16型WUXGA(1,920×1,200ドット/60Hz、タッチ)のパネルを採用しており、14型は14型2.8K(2,880×1,800ドット/120Hz、タッチ)のパネルを採用している。いずれもCore Ultra 200Vを採用しておりCopilot+ PCに対応。重量は16型が1.77kgから、14型は1.38kgからとなる。2月から提供開始予定で、価格はそれぞれ949ドル、899ドルから。 なお、今回発表されたYoga製品には、一部の製品を除きAdobe Creative Cloudの無償利用権が付属してくる。11月30日までの申込期間中に引き換えを行なうことで、Adobe Creative Cloudのコンプリートプランを2カ月無償で利用することが可能になる。 ■ Snapdragon 8 Gen 3を搭載したAndroid 15タブレットのYoga Tab Plus 「IdeaPad Pro 5i (16", 10)」は、Core Ultra 200Hシリーズをプロセッサに採用しているノートPC。最大TDP135WまでのCore Ultra 200Hに対応可能になっており、16型2.8K(2,880×1,800ドット/120Hz)のディスプレイと組み合わせてクリエイティブ用途などにも活用できる高い処理能力が特徴となる。84Whのバッテリを搭載し、重量は1.72kgとなる。6月から提供開始予定で、1,499ドルから。 今回発表されたYogaやIdeaPadには、Lenovo独自のエッジAIアプリケーションとなる「AI Now」が搭載されている。AI NowはMetaのLLMであるLlama 3をベースにして、CPU、GPU、NPUを利用して、ローカルで動作するチャットボットに質問するといった機能が実装されている。現時点では英語版のみだが、今後ドイツ語、フランス語、スペイン語の対応が行なわれる計画になっている(日本語に関しては、現時点では対応する計画は明らかにされていない)。 「Yoga Tab Plus」はプロセッサにSnapdragon 8 Gen 3を搭載したAndroid 15タブレット。メインメモリは16GBで、ストレージは512GBとなる。ディスプレイは12.7型3K(2,944×1,840ドット/144Hz)で、重量は0.64kgとなる。1月から提供開始予定で、価格は699.99ドルから。 「Idea Tab Pro」はプロセッサにMediaTekのDimensity 8300が採用されているAndroid 14タブレット。ディスプレイは12.7型3K(2,944×1,840ドット/144Hz)で、重量は0.62kgとなる。4月から提供開始予定で、価格は349.99ドルからとなっている。
PC Watch,笠原 一輝