ヒョンデの新型EV「アイオニック5 N」は超高性能! ところで、日常使いはどうなの?
■走りを楽しむための機能がてんこ盛り! とまあ、ここまでは単純に速いEVなのだが、面白いのは走りを楽しむための各種機能が充実していて、コックピット内で自由自在に設定できるところ。例えばこんな機能が使える。 Neシフト:モータートルクを制御して、マニュアルトランスミッションのシフトチェンジをシミュレートできる。パドルシフトを使用し、8,000rpm近い擬似レッドゾーンに入ると、リミッターに当たるような振動が伝わるというリアルなセッティングになっている。 Nローンチコントロール:停止状態から最大加速性能でスタートできる。 Nドリフトオプティマイザー:前後輪駆動比率と車両制御を最適化し、ドリフト走行がスムーズに行える。 Nトルクディストリビューション:前後の駆動比率をドライバーが変更できる。 Nペダル:アクセルOFFで回生ブレーキを使用してすばやくコーナーに侵入できる。 レフトフットブレーキング:特定条件下でブレーキとアクセルのペダルを同時使用する左足ブレーキを可能にする。
サーキット走行ではこんな機能も使える。 Nバッテリープレコンディショニング:「Drag」モードと「Track」モードのそれぞれで、走行スタイルに応じ、あらかじめ最適なバッテリー温度に設定する。 Nレース:トラック走行時に長時間、最上の性能を発揮できるよう冷却性能を最大化する。 最後の2つについては先日、袖ヶ浦フォレストレースウェイを「アイオニック5 N」で実際に走って体験したが、確かに、サーキットを周回しても性能が低下しなかった。ヒョンデによれば、あのニュルブルクリンク北コースを1ラップ7分台で2周できることも、すでに証明済みだという。
■EVなのに音がする? 「アイオニック5 N」の最大の特徴は「Nアクティブサウンド+」だ。このクルマ、バッテリーとモーターで走る完全な電気自動車でありながら、車内外のスピーカーから内燃機関搭載車(ICE)を運転しているかのような“音”が聞こえてくる。 「Nアクティブサウンド+」では3つのモードが選べる。 「イグニッション」は他のNモデルが搭載する2.0Lターボエンジンのサウンドを発生させる。音は仮想のエンジン回転数やトルクに合わせて変化するので、エンジン車らしさはこれがイチバンだ。「エボリューション」は高性能EVらしい音。「スーパーソニック」はジェット機のソニックブームを模したサウンドとなっている。