「民間企業」と「公務員」で年収に差はあるの? 20代と40代、それぞれの平均年収について解説
民間企業と公務員で比較すると、なんとなく公務員の方が年収は高いと考えている方もいるのではないでしょうか。 そこで本記事では、民間企業と公務員を比較し、20代と40代で平均年収にどれほどの差があるのかを紹介します。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
20代の平均年収
まずは20代の年収を、民間企業と公務員で比較してみましょう。 ■民間企業で働く20代の平均年収 厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、民間企業に勤める20代の平均年収は約374万円です。表1は、民間企業で働く20代の平均年収です。 表1
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より筆者作成 ■公務員で働く20代の平均年収 人事院の「令和6年国家公務員給与等実態調査」によると、20代公務員の平均年収は約374万円です。また、令和6年から公務員の賞与は年間4.6ヶ月分と発表されています。公務員として働く20代の平均年収が表2です。 表2
出典:人事院「令和6年国家公務員 給与等実態調査」より筆者作成 20代で民間企業と公務員の平均年収を比較しても、あまり差はないようです。
40代の平均年収
40代は社歴も長くなる傾向があり、昇給や役職によって給与が増加傾向です。20代と比較すると、どれほど年収が高くなっているのか、確認しましょう。 ■民間企業で働く40代の平均年収 厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、民間企業で働く40代の平均年収は約561万円です。表3は、年代と性別ごとの平均年収です。 表3
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より筆者作成 民間企業で働く40代は、学歴や役職の違いによって、平均年収より高い年収を得ている人が多くいることも考えられます。また、性別による年収の差が大きいことも分かりました。 ■公務員で働く40代の平均年収 40代で公務員として働く人の平均年収は、人事院の「令和6年国家公務員給与等実態調査」によれば約583万円です。表4は、勤務年数と学歴による40代の平均年収です。 表4