大阪・吉村知事「第5波の入り口に立っている」
政府は8日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、東京都に4回目となる「緊急事態宣言」を発令することを決定。沖縄県の緊急事態宣言の延長、大阪府、神奈川県、埼玉県、千葉県の「まん延防止等重点措置」の延長も決定した。いずれも期間は今月12日から8月22日までとなっている。これを受け、大阪府では同日午後に「第55回新型コロナウイルス対策本部会議」が開かれ、大阪府は、府内33市の飲食店での営業時間は引き続き午後8時までの時短要請を継続するが、酒の提供について、ゴールドステッカーを申請している店に限って、現在の「1グループ2人まで」が「4人以内の客」に緩和されることが決まった。 【中継録画】大阪府が新型コロナ対策会議 「まん延防止」延長で対応は?(2021年7月8日)
会議終了後、大阪府の吉村洋文知事は報道陣の囲み会見に応じ、報道陣からは酒類の1グループ4人提供の判断についての質問が相次いだ。 それに対し、吉村知事は「本来であればまん延防止措置を解除するかどうかという議論だったと思います。おそらく大阪府からまん延防止の延長申請をしなければ解除されてたと思います。数字自体は陽性者数だけをみれば解除に相当する指標になってるんじゃないかという指標じゃないかと言われたらその通りなので」と話した。 そして「事業者のみなさん、生活をして事業が成り立ってということになりますから、その中でも厳しいお願いをするという決定だと思っています。そのまん延防止の枠の中で、どこまでできるかと考えた時に、営業時間短縮は引き続きお願いしますが、原則2人を原則4人に、ただ申し訳ないけど時間は守っていただきたいと思います」と理由を述べていた。
また、会議では百貨店などの大型商業施設について、午後9時まで(現在は午後8時まで)の時短営業を要請することを決定した。 それに対し、吉村知事は「まん延防止の枠の中でのお願いとなりますので、ここについても営業をしていくという意味で、まだ不自由はあると思うんですが、少しずつ解除していくことで感染の急拡大を防ぎたいと思います」と判断理由を述べていた。