カップルが何組も生まれ…人気高まる「リゾートバイト」での人間関係の「リアル」
観光地のホテルや飲食店、またはレジャー施設などに、住み込みで一定期間働く「リゾートバイト」。生活費を節約しながらお金を稼ぐことができるため、長期休み中の大学生や20代の若者を中心に人気の“リゾバ”だが、最近では50代・60代のシニア層の応募者も増加しているという。 【写真】カップルが何組も生まれ…リゾートバイトでの人間関係の「リアル」 いま広い世代から注目されるリゾバは、2~3カ月の短期で集中的に働くことになるため、“出稼ぎ”のような感覚で応募する人も多いだろう。Xでは、「時給1800円のホテルのナイトフロント業務を1カ月21日勤務し、手取りで約44万円を稼いだ」という趣旨のポスト(※現在は削除済)が話題を呼んだ。おそらく44万円という額は月収ではなく、約1カ月半分の給与だと推察されるが、いずれにしてもその高時給にも注目が集まっていた。 ただ、ひとくちにリゾバと言っても応募時期や働く条件によって給与体系はさまざまだろう。果たしてリゾートバイトは本当に短期間で効率よくお金を稼げるものなのだろうか。そこで今回は、リゾバ経験のある女性2名に実体験を語ってもらった。彼女たちが体験したリゾバの実情について紹介していこう。 記事前編は【月収40万円越えも? 人気沸騰の「リゾートバイト」、その知られざる実態と闇が見えてきた】から。
意外とかさむ生活費
リゾートバイトでの生活費は、企業側が一定の金額を負担してくれるケースも多い。しかし、人気観光地でのリゾバは他の地域と比べて、時給と同じく待遇面も若干悪いことが多いそうだ。 「石垣島でのリゾバの寮は、ホテルから歩いて20分、自転車で10分の場所にあり、6畳1間のアパートの一室でした。月1万5000円の家賃がかかり、光熱費や水道代は自己負担。私は外食も週に2回程度していたので、食費は8万円ほどかかっていました。雇用保険料なども引かれたので、手取りは21万円ぐらいでしたね。住民税や年金は自分で支払わなければならず、1カ月の生活費を差し引くと手元に残る金額は5万円程度しかありませんでした」(ナナさん) 福利厚生の良し悪しもリゾバを選ぶ際の重要なポイントになってくるのかもしれない。