「スピード感や迫力はドイツとは違う」それでも瞬く間に英名門の中軸に!“最注目”の日本人MFを同僚や現地サポは信頼。指揮官も賛辞「いてくれて本当に嬉しい」【現地発】
3試合でマン・オブ・ザ・マッチ選出
今月6日、ロンドン南部にあるミルウォールの本拠地「ザ・デン」を訪れた。9月21日のカーディフ戦以来、約6週間ぶりに田中碧のプレーを見ようとミルウォール対リーズ戦にやってきたのだった。 【画像】インドネシア&中国戦に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介! ウェールズの首都で行われた試合の際には、田中碧はまだチームに合流してまもない状況。インターナショナルウィークもあった関係から、1週間を通してチームメイトと練習できたのもその直前が「初めてのことだった」と教えてくれた。 そのため田中のプレータイムは必然的に短く、さらにダニエル・ファルケ監督が慎重派なのも相まって、カーディフ戦でも長いアディショナルタイムを含む8分間のみの出場だった。 その時点の田中は「(試合に出られれば)自信はある。出場機会が来た時にやるというだけのこと。試合に出る出ないは監督が決める。別に出られなかったら出られないで仕方ないし。出た時にやって、じゃあ僕を使おうと思ってくれるようなプレーをすればいいかなと思います」と話していた。 だが、それからわずか1週間後のホームでのコベントリー戦で転機が訪れる。チームの主軸でキャプテンも務めるネイサン・アンパドゥが前半途中で負傷交代を余儀なくされ、代わりに田中がピッチへ投入されたのだ。すると中盤の底からタクトを振り、長短織り交ぜた好パスを連発。3点目の起点になるなど、強烈なインパクトを残すことに成功した。 まさに有言実行をしてみせた田中は、以降、アンカーとして毎試合先発フル出場。10月には2試合でマン・オブ・ザ・マッチに輝き、さらに直近のプリマス戦でも同賞に選出されたことからも分かる通り、瞬く間にチームにフィットしている。無論、このミルウォール戦でもスタメンを飾り、7試合連続でフル出場を果たした。 そんな田中の前半のプレーはいつもどおり秀逸だった。週中のナイトゲームの寒空の中にも関わらず、リーズから300キロ以上離れたスタジアムを訪れたサポーターの目を引くパフォーマンスで存在感を誇示。そのプレーぶり感銘を受けたのだろう。ザ・ホワイツ(リーズの愛称)のファンからは「アオ・タナカ」チャントも数回飛び出していた。
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