向井理にまだまだ翻弄される予感…柳楽優弥”洸人”が気づいた違和感とは? ドラマ『ライオンの隠れ家』第3話考察レビュー
ドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)が放送開始した。本作は、主演の柳楽優弥&坂東龍汰演じる兄弟の前に、謎の少年「ライオン」が現れたことで、2人の生活が一変していくことになる。家族愛や兄弟愛の変化を描く愛と絆の物語だ。今回は、第3話のレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】向井理&柳楽優弥がイケメン過ぎる…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『ライオンの隠れ家』劇中カット一覧
橘愁人の父親・橘祥吾(向井理)への疑惑
山梨県で発生した母子行方不明事件のニュースを見て、洸人(柳楽優弥)はライオン(佐藤大空)=橘愁人なのではないかと考えはじめる。1人ニュースについて調べていくと、愁人の父親が橘祥吾(向井理)であり、たちばな都市建設社長の弟であるとする推測にたどり着く。しかも、祥吾は近々、地元民に向けたリニアに関する説明会に登壇するらしい。 洸人は住民のふりをして潜り込むも、残念ながら祥吾と話をすることは叶わなかった。ところが、説明会の会場で記者の楓(桜井ユキ)と天音(尾崎匠海)と知り合ったことで、取材に同行することに。祥吾一家が暮らしていたとされる家や、ライオンの通っていた保育園、愛生(尾野真千子)のパート先、祥吾の行きつけの店などを巡る。 そこでわかったのは、愛生が若い男と不倫をしていたという噂があること、保育園を休む連絡をしていたこと、パートを辞めたいと言っていたことなどだ。そして、洸人が衝撃を受けたのが、行きつけのキャバクラの個室に入り、酒を飲んでいた祥吾の姿。洸人の言うように、妻子が行方不明なのに飲み歩くというのは違和感がある。
向井理にまだまだ翻弄される予感…。
違和感、といえば、祥吾たちの家を見て、そこに愛生たちが暮らしていた「想像がつかない」とも洸人は考えていた。この違和感は、今後の展開の布石となりそうだ。 祥吾に接触しようとしていた洸人の様子を、牧村(齋藤飛鳥)がX(岡山天音)に報告していたことを踏まえると、愛生はライオンを連れて祥吾のもとを去る計画を立てていたのではないかと推測できる。それを手伝っているのがXだ。不倫相手と噂されていたのも、Xだと考えると辻褄が合いそうだ。 では、なぜそんなことをしなければならなかったのか…。ライオンの背中のあざや「ここにいれば安全」と呟いたことから、祥吾によるDVの可能性が高いかと思っていたが、祥吾から離れない部下らしき男(後藤剛範)の存在が気になる。 一族経営であるたちばな都市建設のなかで祥吾だけが平社員ということから、あの男は部下というテイをとった祥吾の監視役という可能性も考えられる。リニアに関する何らかの不正に加担していて、告発をしないように見張られているとか…? キャバクラで酒を飲む祥吾の姿も、笑顔でこそあったものの、心の底から楽しんでいるわけでなさそうだった。いや、そう見たかっただけかもしれないし、まだまだどんなふうにも捉えられる余地を残しているところこそ向井理という俳優がこの役どころを任せられている意味なのだろうが。早く真実を知りたいと思う一方で、もっと翻弄されたいという気もしてくるから不思議だ。