大谷翔平の驚異的な打棒爆発のピークはまだ先にある? 米メディアが「6月のペースを夏の後半まで維持する可能性が高い」と指摘する根拠とは
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は6月、いかんなくその打棒を奮った。6月にマークした12本塁打、24打点は、いずれも今季、各月での最多の数字に上る。特に本塁打数は6月15日以降で9本を放つなど、まさに「ミスター・ジューン」の異名に相応しいパフォーマンスを発揮した。 【動画】「どこがストライクなん?」「酔ってるのか?」大谷翔平が見逃し三振を喫したシーン ともに上位打線を形成したムーキー・ベッツの負傷離脱があった中、代わりにトップバッターを任され、それまでと異なる役割を担う中で今季最高の状態を維持している大谷。だが、米国内では7月以降もこの勢いが続くとの見通しが伝えられている。 スポーツサイト『The Sporting News』では現地時間6月30日、大谷の特集記事を配信しており、ここ1か月の活躍を振り返っている。 「ショウヘイ・オオタニは2024年6月に驚異的な活躍を見せた」と評している同メディアは、さらに「彼は12本のホームランを放っており、ムーキー・ベッツの不在中に先頭打者を務めて以来、さらに影響力を増している」と綴った上で、「しかし現実には、6月中にオオタニが何をしても驚きは起こらない」と指摘。各スタッツが優れている点に触れながら、「これらはオオタニの6月のキャリアではほぼ標準的だ」と論じている。 さらに、「今月の12本は1か月間で3番目に多い記録となる。昨年の6月には15本、2021年の6月には13本を打った。オオタニが二桁本塁打を打った月は他になく、6月には3度達成している。キャリア通算で2番目に多い月間総数は5月で、34本を打った」などと、過去の成績を並べた。 その一方で、今年の6月について「注目すべき点がひとつある」と記し、ハードヒット率、コンタクト率など、過去最高を示す指標も記録されたと説明。それらの「新記録」を理由に、同メディアは「つまり、6月に設定されたペースが夏の後半まで維持される可能性が非常に高いということだ」と主張しており、続けて「オオタニにとって、新たな月間キャリア最高記録は、可能性だけでなく、彼のペースからすればあり得ることだ。2024年6月は、新たな高みへの単なるステップとなるかもしれない」などと見込みを示している。 ドジャース打線の核として期待以上の成績を残し、6月は一気に上昇気流に乗った大谷。現地メディアの予想通り、夏場から後半戦にかけてもこのまま好調を維持できれば、2度目の本塁打タイトルはもちろん、夢の三冠王獲得も現実味を帯びてくるはずだ。 構成●THE DIGEST編集部