弾丸ヨーロッパ博物館ツアー!「天国」はトヨタ「2000GT」と70年代フェラーリF1…「地獄」は以前と代わり映えしない展示、その落差も旅の醍醐味!
きっちり見ていくと1日がかりになるほどの展示車両
イタリアとスイスの国境であるスプルガ峠を越えてスイスに入ります。その先、つづら折りの峠道を下って行くのですが、今から40年前にオベ・アンダーソンがトヨタ「スターレット」のCMで走り話題になった「悪魔の梯子段」を思わせるようなワインディングで大いに楽しませてもらいました。もっとも観光客も少なくなかったので安楽運転で、シュコダ オクタヴィアの快適性も堪能できました。 途中、思っていた以上に時間を食ってしまいオートバウ・アドベンチャーワールドに到着したのは午後2時過ぎになりました。急いで撮影を始めたのですが、その収蔵展示車両の多さに驚きました。120台余りを撮り終えたところで館内の証明が落とされてタイムアウト。レーシングマシンからロードカーまで見応えのあるラインアップで、きっちり見ていくと1日がかりになりそうです。個人的には1970年代から1980年代の「マーチF2」やスポーツカーレース用のマーチが数多く展示されていたのがとても印象的でした。
トヨタ2000GTやスバル ドミンゴにも会えた!
翌日訪れたのはエミール・フレイ・クラシックス(Emil Frey Classics)とスイス交通博物館(Swiss Museum of Transport and Communication)。前者は個人博物館で今回が初の訪問でしたが、後者はスイス交通博物館財団が運営する公的博物館で2010年に訪れて以来14年ぶり2度目の訪問となりました。 エミール・フレイ・クラシックスは、朝の7時半からカフェがオープンし、ミュージアムは10時に開館するとのことでしたが、7時過ぎに現地に到着しオープン少し前にカフェでコーヒーを飲み、取材させてほしいとお願いしたところ8時過ぎから特別に取材撮影させていただくことになりました。 早速、カフェと同じフロアのクルマを撮影し、いよいよ展示館の撮影に入りました。展示館は3フロアで構成されていて収蔵車両も十分な台数となっていました。レーシングカーの展示は数少なく、純粋なレーシングカーとしては唯一、トヨタ・エンジンを搭載したシェブロン「B34」が展示されていました。トヨタ・エンジンを搭載したF2ということで、これからちょっと調べてみようと思います。またベストコンディションのトヨタ「2000GT」やスバル「ドミンゴ」も好印象でした。