54歳タイソンが本物の世界戦よりも人気を集めた!有料放送の視聴契約数が約120万件で売り上げは約63億円
英国のスポーツ専門ラジオ局のトークスポーツも、この試合の視聴契約数がフューリー対ワイルダーの再戦よりも35万件も上だったことに注目。 「試合前には失望に終わるのではないかと疑念のあった試合だが、成功した試合として知れ渡ることに疑いはない。視聴者はリング内での展開に満足し、この試合は金銭的な成功を収めた」と評価している。 ちなみにボクシングのPPVの過去最高記録は、2015年5月に行われたフロイド・メイウエザー・ジュニア(米国)対マニー・パッキャオ(フィリピン)の“史上最大の決戦“で約460万件。売り上げは、約500億円に達したと言われている。 タイソンの現役時代の最高視聴件数は、1997年に行われたホリフィールド(米国)との再戦の199万件。いわゆる“耳噛み事件”が起きた因縁のWBA世界ヘビー級戦である。 その58歳になるホリフィールドが「誰もが望む試合。俺とやらない理由はないだろう」とタイソンとの3度目の対戦を要望するプレスリリースを発表。1990年に東京ドームでタイソンにKO勝利する“世紀の番狂わせ”を演じた“バスター”ダグラスも、もう60歳になるが、USAトゥデイ紙のインタビューに「もう一度対戦したい」と語るなど、次から次へと対戦希望者が出ている。エキシビションマッチで、これだけの金額を稼げるのだから、彼らがタイソン戦を熱望するのも当然なのかもしれない。 タイソンは、「これからはもっと良くなる。次も戦う」と、エキシビションマッチの継続の意向を明かした。だが、同時に「もうエゴはない」と、あくまでも今回のリング復帰はチャリティーが目的であり、これらの収益を慈善事業団体に寄付する考えであることを表明している。