「競輪人生の目標はグランプリ優勝」127期の“超逸材”市田龍生都が4日松戸で本デビュー/特別インタビュー
過去の早期卒業生の在所時のデータ比較
インタビューでは真っすぐに前を向いてハキハキと応じてくれた市田龍生都。その語り口からは今後の競輪人生への期待と自信にみなぎっていた。松戸のデビューが楽しみでならない。最後に市田龍生都の在所時データをこれまでの早期卒業生(菊池岳仁、寺崎浩平、中野慎詞、太田海也)のものと比較して、今後について考察する。 ※左から選手名/種目、200m、400m、1000m、3000m、現所属級班 寺崎浩平 10秒33 21秒99 1分7秒53 3分48秒00 S級1班 菊池岳仁 10秒56 21秒88 1分4秒05 3分39秒43 S級1班 中野慎詞 10秒69 22秒23 1分5秒93 3分47秒58 S級2班 太田海也 10秒52 22秒08 1分5秒37 3分41秒03 S級2班 市田龍生都 10秒61 21秒84 1分5秒49 3分42秒09 A級3班 上記の表は養成所記録会のタイム成績である。市田龍生都は400mTTで養成所の歴代記録を打ち出している。これまでの早期卒業選手と全体比較して見ると200mは4位、400mは1位、1000mは3位、3000mは3位という成績である。 全体比較ではなく市田と各選手を比較したものをまとめる。 ・寺崎浩平には200mで劣り、400m・1000m・3000mで優る ・菊池岳仁には200m・1000m・3000mで劣り400mで優る ・中野慎詞にはすべて優る ・太田海也には200m・1000m・3000mで劣り400mで優る 在所時のタイム記録であり、レースの強さを表すものとイコールにはできないが、すでにS級選手としてGI戦線で活躍している過去の早期卒業選手たちと同等のポテンシャルということは容易に読み取ることができる。寺崎、菊池、中野、太田らのデビュー後の動向から、市田の初期段階の活躍を想像してみたい。 ※左から選手名 寺崎浩平 デビュー戦から18連勝でS級特別昇級、S級優勝の最速記録(デビュー79日)を樹立 菊池岳仁 デビュー戦から13連勝、ヤンググランプリ2022優勝 中野慎詞 デビュー戦から18連勝でS級特別昇級、デビュー戦から30連勝の歴代記録を樹立 太田海也 デビュー戦から11連勝、ヤンググランプリ2023優勝 いずれの選手もデビュー後すぐ頭角を現し、トップ戦線へものすごい速度で上り詰めている。市田龍生都もデビュー後しばらくは無傷で連勝していくことだろう。“超ド級”の逸材の2025年から目が離せない!