セ・パの格差はなくなったのか?
橋上氏は、パの世代交代が進んでいないことが顕著だという。 「投手は、ロッテの佐々木とオリックスの山本は、パが全盛だった時代を継承するように際立っているが、この2人だけ。ソフトバンクの千賀にもかつての勢いはない。楽天にしても岸、則本、マー君らは、パワーというよりも円熟の域にある。交流戦の個人成績では、防御率ランキングの上位10人中、パの選手は加藤とレイの2人だけだった。打者も本塁打数で対抗できたのは、山川くらいだ。各チームの主軸を見てもオリックスは吉田正が怪我でスタメンで出れず、ソフトバンクの柳田もまだ7本塁打と爆発力に欠け、楽天の浅村は頑張っているが、各チームに顔と呼ぶべき選手が少ない。BIGBOSSは万波などの若手を育てようとしているが、どこも世代交代がうまく進んでいない。一方のセは、ヤクルトの村上に、巨人の岡本、横浜DeNAの牧、阪神の佐藤とチームの看板選手に若い選手が揃って出てきた」 2019年の交流戦の個人成績を見ると、打撃部門では、オリックスの中川が.386で首位打者を獲得し、ロッテの萩野、鈴木大地らが上位を独占。本塁打は、ヤクルトの山田が8本で1位だったが、ソフトバンクの松田とグラシアルの2人が7本で続き、打点では西武の中村が23打点でトップだった。 橋上氏は「交流戦の成績はペナントレースへ大きな影響を及ぼす。ヤクルトと阪神がどこまで勢いをキープできるのか、パはソフトバンクと楽天の2強争いになるのか。まだ輪郭くらいしか見えてきていないが、どのチームが日本シリーズに出てきたとしても、セ・パに力の差はないと思う」という見方をしている。 セ・パのペナントレースは17日から再開する。