お年玉で学べる5つのマネースキル「貯める」「増やす」「稼ぐ」「使う」「資産配分」をパパFPが解説【HugKumマネー教室】
ステップ③未成年口座に預金する【貯める力】
お年玉の貯金は、親の口座ではなく子どもの口座に預けましょう。これは子どもの「お金を貯める力」を育てるのに、とても大切なポイントです。 「これはATMといって、お金を預かってくれる機械だよ。一緒にお金を預けてみよう!」 「わぁ!おもしろそう!」 「簡単だったね。大切なお金だから、なくさないように銀行で預かってもらってるんだよ」 「銀行に預けたお金は、いつでも使えるの?」 「使えるけど、大きくなってお金に困らないように、少しずつ貯めておこうか」 このように通帳を一緒に見ながら、貯金について話し合うことで、子どもは自分のお金を管理する感覚が芽生えてきます。
ステップ④余裕があれば資産運用する【増やす力】
「パパ、お金はいつまで銀行に貯金しておくの?」 「〇〇ちゃんが大学生になるまで、大切に預けておこうか。でも、10年以上あるからお金に働いてもらうのもいいね」 「お金ってお仕事できるの?」 「実は、お金に働いてもらう『資産運用』っていう方法もあるんだよ」 「シサンウンヨウ?何それ?」 「これから活躍しそうな会社にお金を預けて使ってもらうことだよ。たとえば、〇〇ちゃんが好きなおもちゃの会社に100円預けたとしよう。〇〇ちゃんから借りたお金で新しいおもちゃを作って大人気になったら、預けていた100円が150円とか200円みたいにお金が増えるんだよ」 「おもしろそう!」 わが家では、新NISAで投資信託(複数株のつめあわせ商品)を購入し資産運用しています。 未成年口座の場合、NISAは利用できませんが、親権者が主体になることで「子どものお金」として投資信託の運用が可能です。ただし、資産運用にはリスクが伴います。資産が減る可能性もあるので、お小遣い程度の金額からはじめてみることをおすすめします。楽天証券やSBI証券などでは、100円から投資信託が購入できますよ。
ステップ⑤お年玉で買ったものが不要になったら売る【稼ぐ力】
「去年のお年玉で買ったゲーム飽きちゃった…」 「じゃあ、メルカリで売ってみる?いくらで売れると思う?」 「えっと、新品の半分くらい?」 「なるほど!まずは相場を調べてみよう」 「ソウバって何?」 「いくらくらいで売れるか調べることだよ」 使わなくなったおもちゃは、フリマアプリや買取サービスなどを利用して売ってみましょう。フリマアプリの場合、送料や手数料といった概念も学べます。 子どもと一緒に出品作業を行い、売却益は子どもに渡すことで、稼ぐ感覚が身につきますよ。ただし、売却益の使い道は話し合って決めましょう。