「セクシー田中さん」の報告書に決定的に欠けている“問題の本質”
翌27日に原作者と小学館関係者の間でオンライン会議があり、その後、編集者と原作者が何らかの話をしたことがわかります。その後、原作者から「思いは果たしたので、予期していなかった個人攻撃となったことを詫びるコメントを出して、投稿を取り下げる」と編集者は伝えられたと証言しています。 この一日の間に何が話し合われたのか具体的な内容が報告書には書かれていません。そして翌28日、状況は暗転します。原作者はXに「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と投稿し、ブログ、Xの投稿を削除して自死します。
死の前に原作者は何に気づいたのでしょうか。関係者から何を教えられたのでしょうか。誰になぜ謝罪をしたのでしょうか。その部分については調査は尽くされていません。
鈴木 貴博 :経済評論家、百年コンサルティング代表