口コミは3割程度しか参考にならない!? 1番&18番ホールの向きに注目すべき理由は? 失敗しないゴルフ場選び
現在、日本のゴルフ場は全国各地に2100か所以上あり、それぞれがセールスポイントを打ち出しています。行ったことがないコースを選ぶ際には、どこにしようか迷ってしまいますが、ゴルフ場選びに失敗しない方法はあるのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。 【写真】恐怖の浮島グリーン! 設計家ピート・ダイのすごさが分かる日本のコース3選
優れたコースは逆光にならないように考えられている
「一般的な視点から優れたゴルフ場かどうかを見極める判断材料としては、コースレイアウトやデザインが一番分かりやすいでしょう。著名で、なおかつゴルファーのことを最優先に考えている設計者が作ったゴルフ場は、各ホールが向いている方角もしっかり考えられています」 「特に『アウトスタート』と『インスタート』の『2ループ制』を導入しているところでは、それぞれのグループがスタートする1番ホールと10番ホールは西に向けることで、ボールが朝日の逆光で見えづらくなるのを防いでいます。同様に、最終ホールとなる18番と9番ホールは西日の逆光で着弾点や目標物が見えづらくならないよう、東側を向いて作られています。一方で、土地のオーナーなどゴルフ場設計の知識を持っていない素人が、好き勝手に作ってしまったゴルフ場もけっこう存在します」 事前にホームページやグーグルマップなどで、コースマップを確認し、1番ホールや10番ホール、9番ホールや18番ホールの向きをチェックしてみるとよいでしょう。
設計者を調べて参考にする方法も
また、ホームページなどで誰が設計したのかを調べてみるのも良いでしょう。日本のゴルフ場を設計した人物は何人もいますが、特に国内で40コース以上を手掛けた井上誠一氏は「上級者には手強く、そうでないプレーヤーには楽しく」をモットーに、スキルに自信がある人もない人も分け隔てなく、全てのゴルファーが満喫できるようなコース設計を目指してきたそうです。 また、外国人設計者も日本のゴルフ場を多数手掛けており、特にプロゴルファーとしても活躍したジャック・ニクラウス氏は池やバンカーなどのトラップを駆使して戦略性を高め、14本のクラブすべてを使うことが求められるのが特徴的で、何度回っても飽きないコースと言われています。 さらに、ショットの選択肢(ショットバリュー)が多く用意されていたり、ホール間のインターバルが短かったりといった点も優れたコースの基準となるようです。