知られざる「東海道新幹線」 “ママさん運転士”に密着……マル秘テクの「頭の中」 真夜中のレア現場にも潜入!『every.特集』
■車掌の橋本さんは泊まりナシの勤務
一方、車掌の橋本さんは休憩を挟み、折り返し東京へ向かいます。橋本さんは、夫と3歳の息子の3人家族。子どもがまだ小さいため、育児社員用の泊まりのない勤務(日勤行路)を選択しています。 橋本さん 「開通よし! ブザーまるトよし!」 東海道新幹線の車掌は、約500人。そのうち約100人が女性です。車内を預かる責任者はいつ何があっても冷静に対処できるよう、イメージトレーニングが欠かせないんだとか。 橋本さん 「お客様にご案内いたします。この列車は、ただいま途中の小田原駅を時刻通りに通過いたしました」
■大阪出身の2人、子育て話で盛り上がり
橋本さんと運転士の松本さんは、大阪出身。よく、子育て話に花が咲くそうです。 橋本さん 「怒ります? 家で。お子さんに」 松本さん 「怒る怒る」 橋本さん 「関西弁で怒るんですか?」 松本さん 「家やったら関西弁やから、出てるかもしれん。息子さんは、新幹線は好き?」 橋本さん 「新幹線は好きです。パパが運転してる列車にも乗ったことあるし、将来は『運転士さんになる』って。夫が喜んでます」 休憩中、関西弁を交えた2人のトークが盛り上がります。
■松本さんは泊まり勤務も…家事を分担
車掌の橋本さんとは異なり、運転士の松本さんは泊まりのある勤務を選択しています。泊まり明けの松本さんに話を聞きました。 出勤は前日の午前11時でした。東京~新大阪を往復した後、東京から三島まで乗務。三島で宿泊し、この日は東京まで車掌を務め、デスクワークをしてきたといいます。 松本さん 「今から娘を迎えに行って、帰宅して、ご飯作って、お風呂に入れて、寝かしつけるって感じです」 夜、自宅にお伺いすると、「こんにちは~」と可愛いお出迎えが。夫の将さん(38)と、長女のめいちゃん(5)が待っていました。 夫の将さんと松本さんは8年前に職場結婚。松本さんは出産・育休を経て4年前、31歳の時に、夫の後押しもあって現場に復帰しました。 共働きのため、家族の時間をいかに作るかを常に考えているといいます。松本さんはキッチンに立ち、「作る時間があまりないので、30分以内を目指してできる料理を作っているという感じですよね」と言います。 子育てはもちろん、掃除・洗濯など家事全般は、夫婦で分担しています。