「Olive LOUNGE 渋谷店」「IKEA渋谷」で感じた、見直されるリアル店舗のあり方と体験設計!
IKEA渋谷での体験:インタラクティブなショッピングの未来!
Olive LOUNGE 渋谷店を訪れる前に、IKEA渋谷にも足を運びました。IKEA渋谷は、2024年8月27日に改装。店舗は渋谷の中心地にあり、若者が多く行き交う渋谷センター街と井の頭通りに挟まれた場所に位置しているため、都市型店舗として若年層に向けたアプローチを強化しています。
IKEAはEC(電子商取引)への誘客を重視しており、この渋谷店はその意図を反映しています。実際に、都市型店舗の開業後、来店客とオンライン販売の両方で売上が伸びており、「都市型店舗の開業後、EC化のスピードが早まった」と日本経済新聞の記事「IKEA、渋谷店をデジタル改装 都市型ビジネスの実験店」に記載*されています。同記事によると、2022年8月期のEC比率は15%でしたが、今では20%にまで増加し、IKEA渋谷がEC誘客において重要な役割を果たしています。 *引用元:日本経済新聞「IKEA、渋谷店をデジタル改装 都市型ビジネスの実験店()」 IKEA渋谷には「インタラクティブルームデザイン」という巨大な湾曲サイネージが導入され、タブレットを使って仮想的に部屋をデザインするシステムが搭載されています。選んだ家具やインテリア商品をサイネージで確認し、そのままECサイトで購入できる仕組みが提供されており、来店者は商品を確認しながらオンラインで購入手続きができます。 また、商品をスキャンして簡単に決済できるサービス「IKEA Scan & Pay」が導入されており、これを利用している買い物客も見受けられました。このように、店舗とオンライン購買をスムーズにつなぐ仕組みが提供されている点が、IKEA渋谷の大きな特徴です。
見直されてきている「店舗のあり方」と「体験設計」
Olive LOUNGE 渋谷店やIKEA渋谷といった店舗が人々を引きつける理由は、単に商品やサービスを提供するだけでなく、ライフスタイルや文化に溶け込んだ空間を提供している点にあります。特に若者のライフスタイルに合わせた柔軟なサービスや、デジタル技術を活用したインタラクティブな体験が、彼らを引きつける要因となっているのではないでしょうか。 体験型店舗は、金融業界やリテール業界を問わず、顧客との新しい接点を提供しています。2020年に日本に上陸した体験型店舗「b8ta(ベータ) Tokyo」も含め、これらの店舗は「商品を買う」だけでなく、「ブランドやサービスを体験する」ことを重視しています。 渋谷には、コスメブランド「KATE(ケイト)」の旗艦店や、西武渋谷店のOMO(Online Merges with Offline)型店舗「CHOOSEBASE(チューズベース) SHIBUYA」、そして「b8ta Tokyo」など、体験型店舗が集まっています。渋谷全体が、体験型店舗の集積地として発展を続けているのです。 今後、体験型店舗は顧客との長期的な関係を築き、ブランドの世界観を実感させる場としてさらに進化するでしょう。Olive LOUNGE 渋谷店のような体験型店舗は、若者を中心に新しいユーザー体験を提供し、銀行という伝統的なサービスに新たな価値を加えています。また、IKEA渋谷のように、インタラクティブなデジタル技術を活用して、顧客に新しい購買体験を提供するリテール業界の取り組みも見逃せません。