【ジャパンC】鬼の全頭診断! 外国馬の評価&要注目の〝血〟とは?/坂上明大の重賞血統査定
ダノンベルーガ
母コーステッドは2016年BCジュベナイルフィリーズターフの2着馬で、本馬の半妹には秋華賞2着馬ボンドガールがいる良血馬です。母はLyphard、Danzig、Blushing Groomを併せ持った機動力型の配合形ですが、産駒には後躯の甘さが伝わっており、ハーツクライ産駒の本馬も中団待機からの末脚勝負が基本。東京競馬場は弱点を補いやすい反面、一線級相手だとどうしても甘さが目立ってしまいます。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
チェルヴィニア
母チェッキーノは2016年オークス2着馬で、全兄には2013年皐月賞3着馬コディーノなどがいる良血馬。キングカメハメハ父系×ハッピートレイルズ牝系は機動力に優れたFair Trial増幅形で、コースの得手不得手が少ないのが強みです。特に若駒時は瞬発力勝負への対応力も高く、中盤での機動力を活かせれば古馬相手でもヒケを取ることはないでしょう。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
ドゥレッツァ
母モアザンセイクリッドは2013年ニュージーランドオークス馬。本馬は父にキングカメハメハ系ドゥラメンテを配した芝中長距離馬で、馬体重460キロ台の比較的小柄な馬体でもあります。母がMore Than Ready産駒らしい頭の高い走りで、本馬もその特徴を継承。瞬発力面では他馬に劣りますが、レースをつくれる先行力は今回も大きな強みとなりそうです。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★