【ジャパンC】鬼の全頭診断! 外国馬の評価&要注目の〝血〟とは?/坂上明大の重賞血統査定
シュトルーヴェ
母アンチュラスは2011年ファンタジーS2着馬で、本馬はキングカメハメハ×ディープインパクトの主流血統馬。牝系や配合の底力には欠けるものの、東京芝2400m適性はメンバー中上位の一頭です。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★
シンエンペラー
半姉にビヴァリーD.S連覇などGⅠ7勝の名牝Sistercharlie、全兄に2020年凱旋門賞馬Sottsassがいる超良血馬。母Starlet's Sisterが持つMiswakiの3×3や父から受け継ぐスピードが持ち味で、日本での瞬発力勝負にも一定以上の適性を示しています。とはいえ、Nureyev≒Sadler's Wellsの4×3などを持つだけに、日本では東京よりも中山向きの馬力型。ジャパンCよりも有馬記念の方が合いそうです。 適性評価:★★★ 素質評価:★★★
ジャスティンパレス
母パレスルーマーはアメリカで2013年ベルモントS勝ち馬パレスマリスを出し、日本でも2022年阪神大賞典2着馬アイアンバローズなどを出すスタミナ豊富な繁殖牝馬です。本馬は父にディープインパクトを配し、470キロ前後の馬体重からも超長距離適性の高さは現役屈指。2400mへの距離延長は大歓迎で、スローペースになりそうなメンバー構成も本馬に味方しそうです。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
スターズオンアース
母母スタセリタは2009年仏オークスなどGⅠ6勝の名牝で、母サザンスターズの半妹には2017年オークス馬ソウルスターリングがいる良血。父ドゥラメンテはクラシック2冠の主流血統馬ですが、母母スタセリタがHyperionやLady Jurorを刺激しており、競走馬としてのバランスの良さが本馬の持ち味といえるでしょう。順調に使えていない弱みはあるものの、素質や適性については高評価せざるを得ない一頭です。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★