アストンマーティンF1はニューウェイ獲得を目指す一方、積極的な採用活動と内部人材の育成にも取り組む
アストンマーティンF1のチーム代表マイク・クラックは、エイドリアン・ニューウェイが移籍する可能性についての憶測が続くなか、チームは新たな人材採用に関して「オープンマインドで積極的」であり続けていると語った。 【写真】2024年F1第12戦イギリスGP エイドリアン・ニューウェイ(レッドブル チーフテクニカルオフィサー) 火曜日にイタリアのメディア『Autosprint』は、アストンマーティンとニューウェイの間で契約が締結され、F1のサマーブレイク後に発表されると報じた。伝説的なレッドブルのデザイナーが、アストンマーティンへ移籍するといううわさは、何週間にもわたって取り沙汰されているが、それが真実だと証明されるかどうかは時が経たなければわからないだろう。 その間にも、アストンマーティンはすでに大幅な前進を遂げており、メルセデスのエンジンの第一人者だったアンディ・コーウェルと、フェラーリのシャシー担当テクニカルディレクターだったエンリコ・カルディレとの契約を確保した。しかしクラックは、チームの採用活動はまだ終わっていないと主張している。 「我々はまだ成長期にあるが、人材の面でもマシン開発の面でも、オープンマインドで積極的にならなければいけないと考えている」と、クラックはF1チームのウェブサイトのインタビューで語った。 「これは統合が報われるスポーツではない。当然だが、安定したコアを中心に構築する必要がある。習慣を持ち、信頼を築く必要があるが、その信頼を確立するには長い時間がかかることがある。決して座って『我々は大丈夫だ』などと言うべきではない。何を改善できるのか、何を変えることができるのかを常に考える必要がある。必ずしもその変更を行うわけではないが、質問を続けなければならない。我々はこの数カ月の間に、上級マネジメントチームの新メンバーを数人発表した」 アストンマーティンの2023年シーズンの印象的なスタートは、今年のパフォーマンス不振の影のなかで失われ、非常に遠い記憶となっている。現在アストンマーティンは、F1のコンストラクターズ選手権で5位にいるが、4位のメルセデスに193ポイント差をつけられている。チームが先頭集団のライバルとの差を埋め、2026年のホンダ製パワーユニットの起用に備えるなかで、クラックは新たな才能の流入がアストンマーティンのポテンシャルを最大限に引き出す鍵になると考えている。 「新しいスタッフが入るたびに、私は『これがパズルの最後のピースだろうか?』と、質問される。決してそうではない。採用については引き続き検討していく。なぜなら我々をよりよくしてくれる人材が他にもいるかもしれないからだ」 「『他にもいる』と私は言ったが、チーム内にも多くの人材がいて、組織を通じて彼らを常に育成しようとしているのを忘れないことが重要だ。外に目を向けるのは、組織が積極的であり続け、新しい視点に対してオープンでいなければならないからだ」 「だが我々には、すでにここにいるチームに対して、成長して自分自身を表現し、より大きな責任を持つ領域に自然に移行する機会を与える必要がある」 [オートスポーツweb 2024年08月09日]