「朝のコーヒー」に健康効果あり? 飲むタイミングや避けるべき体質は 【管理栄養士が解説】
毎朝、コーヒーが目覚めの一杯になっている人はたくさんいらっしゃいますよね。そんなコーヒーは健康に良いと言われる一方、飲みすぎは良くない、体に悪いという意見もあります。果たして、朝飲むコーヒーは目覚めさせるだけでなく健康にも良いものなのでしょうか? 「朝のコーヒー」は体にいいかどうか、飲まないほうがよい体質やコーヒーの種類について、管理栄養士の上坂マチコさんに話を聞いてみました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
朝にコーヒーを飲むメリットは?
編集部: 朝にコーヒーを飲むとスッキリするのはなぜですか? 上坂さん: コーヒーには苦味成分の「カフェイン」が含まれています。このカフェインには眠気を覚ましたり、やる気を出したりする作用があります。朝にコーヒーを飲み、30~60分くらい経つとスッキリした気分になるのはこのためです。 編集部: カフェイン以外にどのような成分がコーヒーには含まれていますか? 上坂さん: コーヒーには「クロロゲン酸」や「コーヒーオリゴ糖(マンノオリゴ糖)」「トリゴネリン」といった機能性成分も含まれています。 編集部: クロロゲン酸とは何ですか? 上坂さん: 「クロロゲン酸」とは、コーヒーに多く含まれているポリフェノールの一種です。抗酸化作用や体脂肪の減少、血圧低下などの働きが期待できます。クロロゲン酸は抗酸化作用があるので、朝にコーヒーを飲むと昼間、紫外線で増える活性酸素の抑制を助けてくれるのかもしれません。 編集部: コーヒーにもオリゴ糖が含まれているのですね。 上坂さん: はい、コーヒーの豆カスからオリゴ糖が発見されました。コーヒーオリゴ糖はビフィズス菌などのエサになるので、腸の善玉菌を増やす作用があります。コーヒーはコーヒーノキの果実からコーヒー豆を取り出す工程で発酵が起こるため、実は発酵食品でもあります。 編集部: 「トリゴネリン」は初めて聞きました。 上坂さん: 「トリゴネリン」はコーヒー豆に多く含まれています。記憶力の向上、脳の老化防止などに期待されています。コーヒーは体に有益な働きを持つ成分が多いと言えますね。 編集部: おすすめの飲み方はありますか? 上坂さん: コーヒーの飲み方としては、ブラックコーヒーが最もおすすめです。コーヒーが苦手な方は牛乳や豆乳、オーツミルクなどを混ぜてもいいでしょう。