ロシアの北京五輪スキー3冠王者がSNSにアップした写真を巡り大騒動…ノルウェー連盟が「不適切」と非難しロシア側は「悪意ない」と猛反発
ボルシュノフはオスロW杯の代わりにロシアのデミンスキーで行われた国内大会に参加。50キロフリーと25キロクラシカルの2種目で優勝を果たして、ロシアの同メディアに「ここ(オスロW杯)で勝つことがシーズン終盤の目標だったが、デミンスキーで勝った。一般的に見て(W杯と)同等の勝利だ」と吠えている。 今回のボルシュノフの問題行動に、スキー界でロシアとライバル関係にあるノルウェーだけでなく、SNS上でも世界中から非難の声が殺到している。 だが、一方で、ノルウェーのスポーツ界のトップから批判を受けたロシア側もアスリートたちが猛反発した。ロシアメディア「スポーツエキスプレス」によると、サラエボ、カルガリー五輪のバイアスロンリレーで2大会連続の金メダルを獲得しているドミトリー・ヴァシリエフ氏は、「これはただの美術館の写真のようなもの。ご存知のように、そのような場所にはまったく異なる時代の展示品があります。ボルシュノフがソ連代表チームの装備を身に付けたということに何の意味もありません。彼はその時代の装備がどのようになっていたかを知りたがっていました。それは誰にとっても興味深いものでしょう。ノルウェー人は原則として妄想的であり、こういう発言をするのです」と、ボルシュノフを擁護してノルウェーの非難を許さなかった。 他にも過去のメダリストが次々と同メディアの取材に答えて反発した。 1968年のグルノーブル五輪からバイアスロンで五輪4連覇を果たしたレジェンドのアレクサンドル・チホノフ氏は「ロステ会長は精神科医を訊ねたほうがいいだろう。ノルウェー人はクレームをつけないで欲しい。ボルシュノフはすべてのノルウェー人よりも偉大なのだ」と皮肉をこめて反論。 クロスカントリーの女子リレー、女子バイアスロンでカルガリー、アルベールビル、リレハンメル五輪で3つの金メダルを持っているアンフィサ・レスツォワ氏は、「彼らは行き過ぎている。私は彼らを訴えるだろう。とんでもない暴挙だ。恥を知れ」と批判した。 またロシア下院議員のスヴェトラーナ・ジュロワ氏は「悪意を持ってこの写真を撮ったとは思いません。 レトロなスタイルのフォトセッション。 それは何も悪いことではありません」と擁護した。