25歳の息子はいまだに実家暮らしですが、同僚から「親に甘えられていいね」と言われたそうです。月3万円家に入れるだけでは甘やかしすぎでしょうか?
職場が実家から通える範囲にあると、一人暮らしをせず、親と一緒に住んでいる実家から通う人も珍しくないでしょう。家賃はかかりませんし、家事を分担して生活の負担も減らせます。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい? しかし、人によっては「親に甘えている」と周囲に突っ込まれることもあるようです。とはいえ、毎月固定でお金を入れていたとしても、周囲の声や見え方はなかなか変わりづらいものです。 今回は、一般的な25歳社会人が実家にどれくらいのお金を入れているのかについて解説します。
25歳の人は実家にどれくらいお金を入れている?
株式会社リクルートが運営する住宅総合情報サイトSUUMOが実施した調査によると、実家住まいの人が親に渡しているお金の平均は、3万7417円でした。ちなみに、25歳~29歳の男女別の平均では、男性が3万6212円、女性が3万8911円です。 また、同年代の人のうち、毎月実家にお金を入れている人の割合は男性で73.2%、女性が63.5%でした。以上のことから、3万円以上お金を入れている人は少なくないことが分かります。そのため今回の3万円は、平均とまではいかないものの、十分な金額といえるでしょう。 ただし、家庭によって経済事情は異なります。家計が回らず、家にお金を入れなければならない家庭もあれば、一切お金を入れなくても十分生活していける家庭もあるでしょう。 手取り額が22万円程度と仮定した場合、毎月3万円以上のお金を入れても余裕がある可能性はあるでしょう。 ■一人暮らしにかかる費用 ここでは、実家から出て、賃貸物件で一人暮らしする場合の費用を考えてみましょう。 総務省統計局が2023年に実施した「毛期調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表」によると、賃貸暮らしにおける平均支出額の内訳は表1の通りです。 表1
出典:総務省統計局「家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表(2023年)」より筆者作成 毎月の手取り額が22万円と仮定すると、毎月3万749円の余裕が生まれる計算です。生活費は物件の賃料にも大きく左右されますが、広さや立地にこだわらなければ、毎月5万円程度で住める物件もあるようです。 もし現状の収入で上記の支出を賄えない場合は、そのまま実家暮らしをして貯蓄に回したほうが生活は安定するかもしれません。 ■実家暮らしは金銭的メリットが大きい 金銭面を考慮すると、一人暮らしよりも実家暮らしのほうがメリットは多いものです。例えば、家具・家電です。一人暮らしを始めると、これらを新しく購入する必要があり、初期費用がかかります。また、不動産契約時には仲介手数料も発生するでしょう。 さらに、ガスや水道、電気といった光熱費には基本使用料がかかります。基本使用料とは、対象のライフラインの使用量にかかわらず、毎月固定でかかる費用です。別々の住居に住むと、各住居に対して最低でも基本使用料が発生します。 以上のことから、職場までの距離が遠い、一人暮らしに憧れがあるなど、なんらかの問題や願望がない限り、実家暮らしのほうが貯蓄できる金額は多いでしょう。
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