というわけで、最新のムチ尻クルマ6選を!
◆ フェラーリ 296 GTS/筋肉質なムチ尻はまるで彫刻のよう
力こぶのように隆起したリアフェンダーは、1963年デビューの名作250LMをオマージュしたもの。その造形はギリシャ時代の大理石像を彷彿とさせるほど彫りが深く肉感的。ハイパワーなV6エンジンとハイブリッドシステムはサーキット走行でも十分以上の速さを発揮するのに、一般道では快適性が高いという二面性を備えているから驚き。
フェラーリ 296 GTS
全長×全幅×全高:4565×1958×1191㎜ エンジン:3.0リッターV6 プラグインハイブリッド 最高出力:633PS 最大トルク:740Nm 価格:4319万円~/フェラーリ
◆ マツダ CX-30/上向きムチ尻が躍動感をアピール
リアオーバーハング(後輪より後ろに位置するボディのこと)が短めの2ボックス・ハッチバックは尻デザインの余地が小さいというのが定説。しかし、CX-30のリアエンドは抑揚が効いた立体的デザインでなかなか魅力的。とりわけ、上にツンと突き出した造形がみずみずしい躍動感を生み出しています。もちろん走りも上質で軽快。
マツダ CX-30
全長×全幅×全高:4395×1795×1540㎜ エンジン:1.8リッター直列4気筒 クリーンディーゼル 最高出力:130PS 最大トルク:270Nm 価格:344万8500円/マツダ
◆ アルピーヌ A110/セクシーなのに気品漂うフレンチ・スポーツ
1963年に誕生したフランスの歴史的名作「A110」を現代に蘇らせたミドシップスポーツ。軽量設計や優れた空力性能などのコンセプトを受け継ぐほか、なだらかなファストバックスタイルを再現するのがデザイン上の最優先課題だったとか。それだけにリアエンドはなんともエレガントでセクシーに。操る楽しさも世界トップクラスです。
アルピーヌ A110
全長×全幅×全高:4205×1800×1250㎜ エンジン:1.8リッター直列4気筒 最高出力:252PS 最大トルク:320Nm 価格:990万円/アルピーヌ 2024年10月号より ※掲載商品はすべて税込み価格です
写真/長谷川直紀 文/大谷達也 編集/市村広平、加藤寛太(ともにLEON)