橋下徹氏「消費税減税やって」の変節ぶり…「廃止」訴えたれいわ山本太郎代表を詐欺師呼ばわり
27日投開票された衆院選。比例区で公示前の3議席から9議席へと3倍に増やしたれいわ新選組の山本太郎代表(49)が一番驚いているのかもしれない。 【写真】国民民主党に突然“モテ期”到来…与野党の“誘い”に玉木代表ハイテンション 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が28日に放送されたフジテレビ系「めざまし8」で、大躍進した野党に対して「消費税減税、やってほしい」などと訴える場面があったからだ。 橋下氏は番組で、「維新と国民民主と立憲民主の政策が実現可能性の射程圏に入ってきた。今までは野党が何を言っても聞いてくれなかった。でも(自公は)過半数ないもんですから」と言い、「消費税減税、やってほしい」とコメント。 「ヨーロッパでも景気のいい悪いで上下させる。でも頑なに日本の財務省はできない、できない、自公もできないって言っているが、やってみたらいい」と野党を“激励”していた。 発言を受け、ネット上では《その通り》《消費税減税、ぜひお願いします》と同意する投稿が相次いだのだが、その一方で少なくなかったのが《橋下氏はれいわの山本代表と消費税減税をめぐってバトルしていなかったか?》との声だ。 ■21年衆院選後の選挙特番で山本代表を「詐欺師」呼ばわり 前回の衆院選が行われた2021年10月。フジテレビ系の選挙特番「Live選挙サンデー」に出演した橋下氏は、れいわの山本代表が掲げていた「消費税廃止」を取り上げ、「山本さんの詐欺師的な主張に有権者の多くがだまされなくて本当に良かった」などと、やや挑発気味に切り出すと、こう持論を展開していた。 「山本さんが消費税をゼロにしてその時に言わなきゃいけないのは、年収300万、400万の方々は大増税になりますよっていうこと(略)低所得者、中所得者、日本のボリュームゾーンの方々の税金が上がると言わずに消費税ゼロだ、ゼロだって、これは詐欺師的主張ですよ」 公共電波のTVで「詐欺師」と連呼された山本代表。その後、橋下氏と激論を戦わせることになり、当時、SNS上では「橋下vs山本」と話題を集めた。 ちなみに、れいわは今回の衆院選でも主な政策で「消費税廃止」を掲げて支持を集めたが、消費税に手を付けるという政策の手法は同じでも、「廃止」を訴えるのは詐欺師扱いで、「減税」を訴えるのであれば詐欺師ではない――ということなのか。 いずれにしても、橋下氏の発言について視聴者が理解しにくいことは確かだろう。 ◇ ◇ ◇ 自公両党が惨敗した裏金総選挙。関連記事【もっと読む】《共産党は“裏金スクープ連発”で自民惨敗させるも議席減…強まる《政党名変えたら?》に党の見解は》【さらに読む】《自民裏金議員は半数以上28人が討ち死に…旧安倍派は“大粛清”も「5人衆」は首の皮一枚で4勝1敗》などを取り上げている。