東京ディズニー、3300億円「クルーズ船」就航へ。寄港地“有力候補”だけじゃない国内への影響
オリエンタルランドの株価
ここまでディズニー・クルーズや邦船大手の動向について解説してきましたが、オリエンタルランド、日本郵船、商船三井の直近の時価総額や株価なども見ていきましょう。なお数字は執筆時点(2024/8/8)のものとさせていただきます。 【オリエンタルランド】 ・時価総額 約7兆2992億円 ・株価 4014円 ・自己資本比率 70.067% ・PBR 6.88倍 ・PER 54.5倍 ・配当利回り 0.34% オリエンタルランドの自己資本比率は、70.067%と非常に高く、財務の安定性がうかがえます。自己資本比率が高い企業は、借入金に依存せずに運営していることを示し、長期的な成長や困難な経済状況でも持ちこたえる能力があると言えます。 PBRが6.88倍と非常に高い(PBRの目安は1倍)です。これは市場がこの企業を高く評価しており、将来的な成長性に期待が込められていることを示します。ただし、PBRが高い場合、株価が過剰に評価されている可能性もありますので、四半期決算などの数字を把握しておくことが重要になるでしょう。 PERが54.5倍と非常に高い値(PERの目安は15倍)を示しています。一般的にPERが高い企業は成長期待が高いとされますが、この値が高すぎる場合は市場が企業の利益成長を過度に期待している可能性があります。PERが高い企業は、利益が予想を下回ると株価が急落するリスクがあるため、高い期待に見合った事業成長率を続けていける企業であるのかが重要になるでしょう。 配当利回りは0.34%と低いです。配当利回りが低いことは、企業が配当よりも内部留保や再投資に重点を置いていることを示しています。高成長企業に多い傾向ですが、配当を重視する投資家にとっては魅力に欠けるかもしれません。
日本郵船の株価
【日本郵船(9102)】 ・時価総額 約2兆1118億円 ・株価 4596円 ・自己資本比率 62.292% ・PBR 0.78倍 ・PER 5.3倍 ・配当利回り 3.48% 日本郵船の自己資本比率は62.292%と高く、財務の安定性が高い企業です。自己資本比率が高い企業は、負債に依存せずに事業を運営していることを示しており、経済の変動にも強い耐性を持つと言えます。 PBRが0.78倍と低めです。これは市場が企業の純資産価値に対して割安と評価していることを示します。一般的に、PBRが1倍を下回る企業は市場に過小評価されている可能性があり、投資家にとって割安な投資機会となることがあります。 PERが5.3倍と低めです。一般的に、PERが低い企業は利益に対して株価が割安であると評価されます。この企業は安定した収益を上げており、現在の株価が割安である可能性が高いです。とはいえ、今後の事業成長率があまり期待されてないという言い方もできるでしょう。 配当利回りが3.48%と高めです。これは、投資家にとって魅力的な配当収益を提供していることを示します。高配当利回りは、安定したキャッシュフローを持つ企業に多く見られる一方、高い事業成長率がないため配当を重視することで投資家を呼びこもうとしているとも言えます。