角田裕毅を脅かす「17歳新星」の存在 マルコ顧問も推すリンドブラッド 早期のF1参戦を英メディアが有力視
レッドブルグループの若き才能がまたひとり、大きな注目を集めているようだ。 現在、グループ育成組織で頭角を現しているイギリス出身の17歳、アービッド・リンドブラッドが首脳陣から高い評価を受けており、近い将来におけるF1へのステップアップを有力視する声も聞こえてきている。 【動画】予選3位の好走に角田裕毅もガッツポーズ!スタッフと歓喜を分かち合う歴史的瞬間の映像 英メディア『F1 OVERSTEER』でも1月6日掲載の特集記事の中で、リンドブラッドのさまざまな可能性に言及。その中では、すでにレーシングブルズの角田裕毅に代わる存在であるなどとも論じられている。 同メディアは、「リンドブラッドは8月に18歳になるが、メルセデスの若手ドライバーであるアンドレア・キミ・アントネッリのように、この年齢でF1に到達する道を歩もうとしている」と将来を有望視しており、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問からも大きな期待が寄せられていると説明。 また、リンドブラッドは今年、F2での活動とともに、スーパーライセンス取得のポイントを得るためのフォーミュラーレースにも参戦するプランであり、その上でマルコ顧問が、リンドブラッドのF2の内容次第により、「F1への早期ジャンプアップを推し進める」つもりであるとの意思を示しているという。 トピックでは、リンドブラッドがF1をドライブする場合、レーシングブルズのシートを得ることが確実であると見込んでおり、マルコ顧問がすでに角田の代わりにリンドブラッドの起用を示唆したとも伝えている。他にも、「2025年には、ツノダとアイザック・ハジャーの両者がリンドブラッドのプレッシャーを受ける可能性がある」などとも見通している。 加えて、角田の去就については2025年いっぱいでのレッドブルグループとホンダとのパートナーシップ終了により、「ツノダは来年冬にレーシングブルズを去ることが予想されている」と指摘。また今オフ、トップチーム入りを果たせなかったことで、「日本人ドライバーである彼は、これまで何度も昇格に近づき、数多くのチームメイトと競争してきたが、クリスチャン・ホーナーにとって十分に際立った存在ではなかったようだ」などと評している。 グループのセカンドチームの位置付けであるレーシングブルズで今後、首脳陣やスタッフからの大きなバックアップを受けるリンドブラッドが起用される可能性は極めて高いと言えるだろう。そして、在籍5年目を迎える角田はシーズンを戦い抜いていくため、これまで以上にレース毎の評価が重要視される一年となるはずだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]