前回ワンツーの宮城、京都がV候補 大阪、神奈川、千葉、長野、兵庫などが上位伺う/都道府県女子駅伝
◇皇后盃第43回全国都道府県対抗女子駅伝(1月12日/京都・たけびしスタジアム京都発着:9区間42.195km) 2025年都道府県女子駅伝47チームの全エントリー選手をチェック! 中高生からトップ選手までが故郷のタスキをつなぐ都道府県女子駅伝が1月12日に行われる。優勝、上位争いや注目選手をチェックしよう。 優勝候補に挙げられるのは地元・京都。過去18度の優勝を誇るが、前回まで2大会連続2位となっているだけに、奪還に燃えている。シニアは大学女子駅伝2冠の立命大で1年生から活躍している山本釉未(立命大)、そして山陽女子ロード10kmの部で優勝している好調の川村楓(岩谷産業)が中心。そこに、全国高校駅伝4位の立命館宇治高の大西百花、佐藤ゆあ、中学生も9分台ランナーをそろえている。 前回優勝の宮城も強力。アンカーでVテープを切ったパリ五輪代表の小海遥(第一生命グループ)こそ不在だが、仙台育英高の長岡みさき、細川あおいの二枚看板に加え、OGの米澤奈々香(名城大)がおり、前回8区区間賞の男乕結衣(東北高)もいる。 前回、区間賞ナシで3位に入った広島は、谷本七星(名城大)がカギを握る。前回は9区で3人抜きを見せている。再びの上位争いのためには銀河学院高の細見芽生ら高校生の力も必要となりそうだ。 千葉、大阪、神奈川も上位候補。前回4位の千葉は山﨑りさ(日体大)、田浦英理歌(積水化学)、伊藤菜々花(スターツ)のシニア勢が安定している上に、今西紗世(成田高)ら高校生も勢いがある。1994年以来の頂点なるか。 大阪は前回6位。薫英女学院高の現役・OGが中心で、現役の塚本夕藍ら、OGの大森菜月(ダイハツ)、水本佳菜(エディオン)ら力を結集する。神奈川は信櫻空(パナソニック)、西山未奈美(三井住友海上)、出水田眞紀(第一生命グループ)といったシニア勢に安定感がある。 兵庫は前回2区から9区途中まで1区をひた走った。その原動力となったのが2区区間賞の田中希実(New Balance)。1500m、5000mで日本記録を持ち、今や“世界的ランナー”の1人になったが、これまで11大会連続でエントリー(出走なしも含む)。太田琴菜(日本郵政グループ)、永長里緒(大阪学大)も力がある。静岡、長崎、鹿児島あたりも上位候補か。 「駅伝どころNo.1」を決めるオールスター戦は、京都・たけびしスタジアム京都(西京極)発着の42.195km9区間のコースで行われ、1月12日、12時30分にスタート。大会模様はNHK総合で12時15分から中継される。
月陸編集部