【西武】背番号8のドラ2・渡部聖弥が覚悟の〝4番宣言〟 貧打のチームを激変させられるか
西武の新入団選手発表が1日に埼玉・所沢のエミテラス所沢で行われ、支配下7人、育成7人の計14選手がファンにお披露目された。 即戦力と期待されるドラフト2位・渡部聖弥外野手(22=大商大)は、2020年のドラ1・渡部健人内野手(25)が今季まで背負った背番号8のユニホームをまとって熱く宣言した。 「ひと桁(背番号)をいただけたのはすごくありがたいこと。渡部を獲って良かったと思ってもらえるように活躍していきたい。番号にこだわりはないが、特にひと桁をつけさせていただいたことで期待に応えられるよう頑張りたい」 今季の西武は歴史的な貧打に泣かされた。チーム打率2割1分2厘、350得点はいずれも12球団ワーストの成績だ。渡部聖は大学でも日本代表の4番を務めており、チームそのものを激変させる可能性を秘めている。渡部聖も「4番というのはチームから信頼される打者。チームがここで打ってほしいという場面で一本が打てるバッターという意味で4番になりたい」と鼻息は荒い。 もちろん、4番でレギュラーを張るためには守備位置も確保する必要がある。渡部聖は「最初は外野からと自分では思っているんですけど、チームに必要とされるポジションを守るだけ」としながら「練習では外野も内野もできるようにしていきたいと思っている」と語った。 その中で主戦場としてきたのは三塁だ。小中、広陵高校の2年時まで守り「ポジションでいうと内野手の方が経験は長く、外野は高校3年生から。大学4年になって(大商大の)チームの編成もあって、サードを守っています」と守り慣れたホットコーナーでの勝負も視野に入れている。 来季構想では、二塁のレギュラーを〝剥奪〟された外崎修汰内野手(31)が三塁にコンバートされる。渡部聖の打撃力によっては外崎への「新たな刺客」にもなりかねない。走攻守の三拍子がそろったルーキーの加入が西武の未来を明るく照らすとともに、大変革ももたらしそうだ。
東スポWEB