あなたはリーダーになる準備ができているか? 自問すべき3つのポイント
リーダーへの昇進はワクワクすることに思えるかもしれないが、それは新しい肩書きや昇給以上の意味をはらんでいる。リーダーとは、厳しい決断を下し、チームを導いて困難を乗り越え、自分以外の人にも影響を与える責任を負う存在なのだ。 リーダーのポジションに飛びつく前に、いったん立ち止まって考えてみよう。自分自身に正しい質問を投げかけ、リーダーシップとは何かについて現実的に考えてみよう。あなたは果たしてその大きな要求に耐えられるだろうか? その役割は、あなた自身や、あなたが提供する価値と合っているだろうか? 本稿では、これらの質問に「イエス」と答える前に、あなたが考えるべきことを整理した。 ■どのようなリーダーになりたいか? すべてのリーダーにはそれぞれのスタイルがあり、万能のアプローチなど存在しない。結束の固いチームを率いるにせよ、大きな組織を率いるにせよ、あなたのリーダーシップ・スタイルが、チームのアウトプットから、ひいては企業文化まで、すべてを形作るのだ。自分がどのようにリーダーシップを発揮したいかを明確にすることが、スキルを磨き、影響力を発揮するための第一歩である。 トランザクショナル・リーダーシップ(訳注:報酬や罰によってメンバーの行動を管理し、組織の管理や課題達成に重点を置くリーダーシップ・スタイル)のように、明確な役割と報酬を基にしたスタイルを好む人もいれば、トランスフォーメーショナル・リーダーシップ(訳注:明確なビジョンを掲げ、部下の成長を促進し、組織全体を高い目標に導くリーダーシップ・スタイル)のように、新しいアイデアや変化を生み出すスタイルを好む人もいるだろう。チームに自由を与えることを好むリーダーもいれば、構造やルールを重視するリーダーもいる。あなたのスタイルは、あなたの性格や経験、働いている環境を自然に反映するものだ。 自分のリーダーシップのスタイルがまだよく分からなくても、心配しなくてよい。まずは、チームダイナミクス(訳注:チームのメンバーがどのように関わり合い、協力して行動しているかを示す言葉)やフィードバックの扱い方について考えることから始めよう。あなたをよく知っている同僚やメンターに意見を求めるのだ。自分の長所と短所を見極められれば、長所を伸ばし、短所には手を加えることができる。 優れたリーダーは、ひとつのやり方に縛られることはない。適応し、成長し、好奇心を持ち続ける。リーダーとしての自分を知ることで、困難に対処し、チームとつながり、全員が同じ目標に向かって前進し続けられるのだ。 ■チームを成長させるために、自分ができることは何か? 出世の階段を上るということは、多くの場合、人を率いるという新たな責任を伴う。もしあなたが「上司」という肩書きを振りかざすことに主眼を置いているのなら、そろそろ現実を直視すべき時かもしれない。真のリーダーは、自分の成長だけでなく、チームの成長にも投資する。あなたのチームのメンバーも、あなたと同じように夢や目標、野心を持っているのだ。彼らは学び、成長し、前進したいと思っている。それでは、あなたの仕事とは何だろうか? それは、彼らの成長をサポートするリーダーになることにほかならない。 チームの成長に投資することこそ、優れたリーダーシップの証だ。人は、自分の成長を心から気にかけ、成功を祝い、自分の意見を大切にしてくれる人と一緒に働きたいと思うものだ。彼らの目標について定期的に確認し、彼らにとっての成功とはどのようなものか常に認識しておこう。あなたがエネルギッシュかつ協力的であればあるほど、チームメンバーもそうなろうと努力してくれるだろう。