ドアロックが勝手にガチャガチャ! 晴れてるのに足もとが濡れている! ドライバーを恐怖のどん底に突き落とす「クルマの心霊現象」の正体4つ
●車内の足もとやシートがなぜか濡れている「水系幽霊」問題
とくにタクシー運転手の談話としてささやかれる場合が多いのが、「乗せていたはずの客がいつの間にか消え失せ、シートがびしょ濡れになっていた……」というパターンの怪奇現象だ。 濡れていたのが「足もと」であり、なおかつその液体が無色無臭に近いものであったなら、おそらくはエアコンのドレンホースが外れてしまっているか、亀裂が入っているのだろう。すぐさま重大なトラブルにつながる可能性は低いが、車内の湿度が上がってカビが発生してしまうこともある。祈祷師ではなく、近所のディーラーに処置してもらおう。 また、窓はしっかり閉めていたはずなのになぜかリヤシートが濡れていた場合、もしもそれが古めのクルマであったなら、リヤウインドウのウェザーストリップが劣化したせいである可能性が高い。これも祈祷師ではなくディーラーだ。 ほかにもあるかもしれないが、以上4点、一部では「心霊現象」などと面白おかしく囃し立てられがちな現象について、科学の観点からご説明させていただいた。皆さまにおかれては非科学的な言説に惑わされることなく、今後もきわめて科学的で幸せなカーライフを送っていただけたら幸いだ。 ……といってもですね、じつは私も「非科学的な体験」をしたことが一度だけあります。 あれは数年前、私は亡くなった叔母の通夜に参列しました。渋滞のせいで私は少し遅刻してしまい、ご遺体がある祭壇前にてひとりで焼香しました。いろいろと世話になった叔母だったので、心のなかで「◯◯おばさん、本当にいままでありがとね……」的なことをしっかりつぶやきながら。思いながら。 するとどうでしょう。いきなり私の体はシャブかヘロインを打ったかのようにくわーーーーっ!となり(※打ったことないので本当のところはわかりませんが)、誰かにぎゅーーーーっと抱きしめられているかのような感覚に陥りました。その感覚は数秒間続きました。 あのときの現象も、もしかしたら「脳のシナプスがどうのこうの」という“科学”で説明できるのかもしれません。しかし私としては「……霊というか魂、あるかもな」という結論に至っています。 そのため、実際にはいわれている“心霊現象”のうち極限近くまで少ないはずですが、「悪霊のせいで事故った」みたいなケースもゼロではないのかもしれません。 とはいえそれに対処するにも、「よく食べてよく笑い、よく寝てよく働く」ことによって自己の心身機能を高め、常に外部からの攻撃など跳ね除けられるようにしておく……という“科学的アプローチ”を取るしかないと考えているのですが。
伊達軍曹