ドアロックが勝手にガチャガチャ! 晴れてるのに足もとが濡れている! ドライバーを恐怖のどん底に突き落とす「クルマの心霊現象」の正体4つ
●なぜか断続的に開閉し続ける「恐怖のドアロック」問題
イグニッションをONにし、ほんの少々の暖機ののちに「さて、出発するか」などと独りごちていると、突然ドアロックが「ガチャガチャガチャッ!」と、長時間にわたって断続的な開閉を繰り返す。恐ろしい怪奇現象であり、思わずタウンページなどで「祈祷師」の欄をチェックしたくなる気もちもわかる。 だがこれは、主には「ドアロックアクチュエーターの故障」による現象だ。祈祷師のところではなく、まずはディーラーへ行こう。
●注意していてもなぜか事故ってしまう「呪いの高速道路」問題
注意深く運転していたはずなのに、目の前に突然現れた(ように感じられる)前走車両に追突してしまったり、路肩に停まっていた車両を認識していたのに、なぜかそこへ吸い込まれるかのように進んでいき、結果として死亡事故になってしまったり。 こういった事故がたまたま同一または近いポイントで多発すると、まことしやかに「あのあたりは昔、平家の落ち武者が大量に斬首された刑場があって……」的な話がささやかれる。だが科学的に考えると、この場合の“犯人”は高速道路催眠現象(Highway Hypnosis)であるということになる。 高速道路はカーブが少なく、信号機もないことから、基本的にはほとんどハンドルを切らない&ブレーキペダルも踏まないまま、変化の少ない道を淡々と走ることになる。そういった状況が続くとドライバーの意識レベルは低下し、睡眠を十分に取っていたとしても朦朧となり、眠気も誘発される。そして、最終的には「目を開けた状態での居眠り運転」に陥る。そのため、「カーブがあることはわかっていたのに、そこへ吸い込まれるように進んでしまった……」ということになるのだ。 これを科学的に防ぐには、「こういった現象はどうしたって起こることを理解したうえで、こまめに休憩する」「ガムやスルメイカなどを噛んで顎を動かし、脳に刺激を与える」「車内の二酸化炭素濃度が上がらないようエアコンは外気導入で使い、たまに換気もする」などの“基本”を徹底するほかない。そしてとにかく「ヤバいかも?」という兆候を感じたら、即座に一番近いSA/PAに入ることだ。