〈食べログ3.5以下のうまい店〉唐揚げ専門家が推す! 5種の発酵だれで食べる「酒屋」の揚げたて唐揚げ
注文を受けてから揚げてくれるため、唐揚げは揚げたてアツアツ。「発酵からあげ」は自家製塩麹に漬け込んでいることで、しっとりジューシーで肉の繊維はやわらかくほどけていく。衣は薄くて軽く、麹のほのかな存在も感じられ、他とは一線を画すからあげだ。
有野さん「基本を味わうなら「発酵からあげ もも肉」。お肉がぷりっぷりに柔らかくてジューシーオイシー!」
サイダーやビールと相性抜群! 5種類から選べる発酵だれが食欲をそそる
有野さん「「自家製発酵だれ」のうちの「醤油麹みりん」はしょっぱさと甘さのバランスが完璧で、世の中にまだ知られてないのが不思議なくらいな絶品だれです。醤油がライトな雰囲気を漂わせながらも、エッジが利いている。バキバキの醤油麹がめちゃくちゃおいしいので、その風味を感じてほしい。おいしすぎて、おてアゲーッ! 麹の一粒一粒のやわらかい食感がアクセントになるので、鶏肉と一緒にガブリといっちゃってー! 」
「からあげサイダーフタバ」の特徴が、5種類の自家製発酵だれをお好みで選んで唐揚げをより一層おいしく食べられることだ。例えば有野さんがイチオシする「醤油麹みりん」は、東京都あきる野市にある近藤醸造の「キッコーゴ」という醤油に、先述した「大黒天麹」の米麹と麦麹、角谷文治郎商店の「三州三河みりん」、日本酒を合わせて作り上げている。しっとり食べごたえのあるむね肉のおいしさを、豊かな麹の味わいが引き立てており「酒屋のからあげ」の看板を背負う一品だ。
有野さん「店名の通り「サイダー」も看板商品なので、ノンアル勢もご安心を♪ 一人で行っても、誰かと行っても店のトリコになること間違いなし! ちなみに酒屋自体は1950年創業で、発酵唐揚げを始めたのはコロナ禍の頃だそうです。歴史あるお店が新しいことにも挑戦していて、その姿勢が味にも表れていると感じました。 」
元々「酒のフタバ」では1945年代に関さんのおじいさんがサイダーを作っていた。関さんはたまたま倉庫で当時のサイダーのラベルを発見し、唐揚げとともに復刻させることにしたという。昔ながらの製法で、上質なグラニュー糖を丹念に溶かし込み作った「クラマエトップサイダー」(400円)は、甘すぎず軽やかな味わいで、唐揚げとの相性も追求されている。