国立大学を卒業した兄は「奨学金270万円」を15年で返すそうです。私も奨学金で「私立大学」に進学予定なのですが、どのくらい返すことになるのでしょうか…?
貸与奨学金で借りた場合の月々返還額
国立大学と私立大学の学費を全て日本学生支援機構の貸与奨学金で借りた場合、卒業後にどれくらい返還する必要があるかを試算してみましょう。なお、貸与利率は1.2%、機関保証制度は利用しないものとして計算しています。 国立大学の学費総額である約243万円を全額借りた場合、返還計画は次のとおりになります。 ●月の返還額:1万4837円 ●返還期間:15年(180回) ●返還総額:267万689円 一方、私立大学の学費総額である約408万円だと次のとおり計算されます。 ●月の返還額:1万9229円 ●返還期間:20年(240回) ●返還総額:461万5110円 私立大学のほうが月々の返還額が多い上、返還期間が5年も長くなることが分かります。奨学金をいくら借りるかで、就職した後の家計に与える影響も大きいでしょう。奨学金を借りる前提で進学する際には、進学先についてもしっかり考えることが大切です。
計画的に奨学金を利用しよう
奨学金は進学時にかかる経済的な負担を軽減してくれますが、貸与型奨学金を借りた場合は卒業後に返還しなければなりません。 特に私立大学では学費が高く、借入額が多ければ返還額も多くなり、返還期間も長くなる傾向にあります。奨学金を利用する際は、自分の夢や目標、将来の生活を考え、慎重に判断してくださいね。 出典 独立行政法人 日本学生支援機構 奨学金制度の種類と概要 文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移 執筆者:山田麻耶 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部