「クリスマスローズ」を知っている?愛らしい見た目と名前で大人気!冬に咲く花の魅力と育て方をプロが解説
クリスマスローズの育て方
きれいなクリスマスローズを咲かせるために、植え付け方から日々のお世話で気をつけておきたいポイントを解説していきます。 【植えつけの方法】 地植えとして植え付ける場合は、購入時のポッドよりも大きめの植え穴を掘りましょう。植物は根を張って生長するため、根が伸びる空間を確保することで地上部の葉や花も育ちます。ポットから株を取り出したままの状態で、地面の高さと根鉢の表面が同じ高さになるように植え付けてください。 鉢に植え付ける場合は、購入時のポットよりも一回り大きな鉢を用意します。鉢底ネットや鉢底石を敷き、根本が鉢の縁から2~3cm下がる高さになるように土を入れていきましょう。ポットから取り出して苗を中央に置き、周りに土を加えます。根が固まっていたら、軽くほぐしましょう。 植え付け後は、土にたっぷりと水を与えることを忘れずに。元肥を土に混ぜ込むと、健康に育つようにサポートしてくれます。 【植え替えの方法】 地植えで植え替えが必要になった場合は、まず掘り起こす箇所の目印を付けます。地上部の高さと同じくらいの根が下に伸びているので、スコップを立てて土を掘って植物の周りを一周させてください。地面から掘り起こしたらその状態のまま植え、周辺に土を入れます。 鉢植えで植え替えが必要なサインは、水やりをしてもすぐに土が乾いてしまったり、水が鉢に吸い込まなくなったりしているとき。使っている鉢から取り出し、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。 【土|水はけのよい土が◎】 土に含まれた養分や水分を根が吸収し、植物が生長します。土のなかの水分が過剰になると、根が腐敗して枯れてしまう原因に。クリスマスローズを育てる土は、水はけのよい土に植えましょう。培養土に排水性の高い「赤玉土」が含まれているかどうか、確認してみるのもおすすめです。 【日当たり|夏場の強い日差しに注意】 日当たりが開花に影響する植物が多いなか、クリスマスローズは日当たりがいい場所でも、一定の時間しか日が当たらない半日陰のような場所でも生長します。 ただし、夏場の直射日光には要注意。続けて浴びてしまうと、葉色が悪くなってしまう可能性もあるそう。気になる場合は、下草として木の下に植えたり、鉢を置く場所を移動させたりして、工夫しながら管理してくださいね。 【水やり|土の表面が乾いたら水やりを】 水やりの目安は、土の表面が乾いたら。特に冬場の生育期は、水を切らさないように観察すると安心です。日がのぼり、暖かくなってくる時間帯に水をあげましょう。 水の渇きが早い夏場も過剰に水を与える必要はありませんが、水が切れないように気にかけること。朝や夕方の涼しい時間帯に水やりをしましょう。 【肥料|生長期に合わせて与える】 力一杯活動するためにエネルギーを必要とする人間と同じで、クリスマスローズにもエネルギーを必要とする生長期に合わせて肥料をあげましょう。固形や液肥などの基本的な肥料のほか、クリスマスローズ専用の肥料も展開されています。
寂しくなりがちな冬の庭を彩るクリスマスローズについて解説しました。 色や形、模様など、豊富なバリエーションからきっとお気に入りが見つかるはず。丈夫でどのような環境でも育てやすく、初心者の方にもおすすめです。この冬、クリスマスローズに挑戦してみてはいかがでしょうか。 お話を伺ったのは... 江田俊子さん(えだ としこ) 住宅からショップ、オフィスまで、さまざまな空間でグリーンコーディネートを提案している。 環境に合う植物選びにはじまり、希望のイメージのデザイン、その後の維持・管理まで担う。グリーンを楽しく育てるコツやノウハウを伝授することで、多くの人が植物に親しめるよう努めている。