“今っぽい”レイヤーカットを叶えるには? トレンドヘア完全ガイド
90年代のアイコンから現代のファッションミューズまで、レイヤーヘアは長らく“クールガール”スタイルの代名詞として称賛されてきた。アレクサ・チャンのように無造作でラフなレイヤーで顔周りを飾ったり、「ヴィクトリアズ・シークレット」のエンジェルたちが肩に流す弾むようなブロードライで魅了したり。あるいはビューティムードボードにピン留めされた懐かしい写真(例えば、ジェニファー・アニストンの象徴的なレイチェルカット)でその魅力を再確認したり。レイヤーヘアカットは多様で応用が効き、非常に万能なスタイルだ。最近では、その応用のスタイルとしてウルフカットやチョッピーボブ、フレンチヘア、そしてクラシックなボリュームたっぷりのボムシェルヘアなども登場している。 【写真】セレブヘア最新版! イメチェンに成功した海外セレブの最旬ヘアスタイル
では、ハサミを入れる前にどのレイヤースタイルが自分に一番合うのか、どう決めていけばいいのか。トップヘアスタイリストのリア・ヒル、ニール・ムーディー、ラリー・キングの3名に、何をリクエストすればいいのか、誰を参考にすべきか、そして憧れのレイヤーヘアをどうスタイリングすれば良いかを聞いた。
レイヤーヘアカットとは
「レイヤーカットは髪をさまざまな長さでカットして、立体感や動き、ボリュームを生み出す技術です」と話すのは、ヘアスタイリストのニール・ムーディ。「髪全体を均等にカットするのではなく、異なる長さでカットしたセクションを作り、上の短いレイヤーが下の長いレイヤーに自然になじむようにします。このテクニックによって、髪の重さを減らし、質感豊かでよりダイナミックなスタイルが実現します」
レイヤーカットは、その長さのコントラストによって控えめなものからドラマチックなものまで幅広く応用することができるとムーディは解説する。「レイヤーカットはさまざまな髪質、顔の形、長さに合わせて調整が可能で、特に細い髪にボリュームを加えたり厚い髪の重さを軽減したい場合に効果的です」 理想的なスタイルを求めているのなら、まずは90年代後半のジェニファー・アニストンのヘアカットに注目するのがスタート地点。彼女のチョッピーカットは、肩に届くスタイルから、羽のように軽やかで弾むようなフェザールックまで、10年間でさまざまに変化。この時代のヘアスタイルは、現在TikTokで話題になっているスーパーモデル風のドラマチックなレイヤーの元祖とも言える。このほかに参考にするべき人物としては、タイラ・バンクス、クリスティ・ターリントン、シンディ・クロフォードも挙げられる。